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zoom RSS マンガの中のクリスマス〜藤子F作品編〜

<<   作成日時 : 2006/12/24 18:34   >>

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クリスマス、というのは
短編積み重ね型長期連載のマンガでは
おそらく避けて通る事のできない素材でしょう。

藤子・F・不二雄作品もその例外ではありません。
しかし、クリスマスという行事そのものが
「非日常」的な存在であるためか、
作品数の膨大さに比べ、クリスマスを扱った話は
それほど多くもないような気がします。

それでもいくつかは思い起こされる
印象的なクリスマスの物語
以下、藤子F作品で思い浮かんだものを少し
取り上げてみたいと思います。

◇「重力ペンキ」
「ドラえもん」てんとう虫コミックス5巻より

大家族で家も狭いのに、クリスマスパーティ会場の
頼みを断りきれなかった「あばら谷」くん。
ドラは塗ったところが下になる「重力ペンキ」を使って
家の壁・天井全面を活用可能にする。

息子のために家族を連れて家を空けてくれようとする
あばら谷くんの母にも泣けますが、
最後のコマ、壁面天井に人やものが垂直に立っている
不思議な光景の中、楽しそうにジングルベルを歌う
あばら谷くん、のびドラの姿が印象的。
とてもあたたかな読後感が得られます。


◇「サンタメール」
「ドラえもん」てんコミ21巻より

ドラえもんからサンタがプレゼントを届けてくれるという
「サンタメール」をもらったのび太。
専用の切手が必要だと知らずに近所の子どもたちに配ってしまい、
責任を感じたのび太はドラの助けを借りて
かき集めたおもちゃを自らサンタに扮して配って回る。

何と言っても責任感を見せたのび太がとても良い話。
「北極にデパートの配送センターがあって、
 サンタロボットが配達する」という未来は
本当に来そうな気が。
よくアニメドラクリスマススペシャルで放送されていた話
だったと思いますが、今年は‥‥


◇「タイムワープリール」
「ドラえもん」てんコミ45巻より

回すとその分の時間をカットできるという
「タイムワープリール」。
しかしここで飛ばした時間は不可逆的なものだった。
にもかかわらず来年、さ来年、その先の
クリスマスプレゼントを見たいというだけで
後先考えずに回したのび太は、息子ノビスケに
プレゼントをあげる側の年齢にまでなってしまった!

個人的にものすごく「怖い」話のひとつ。
くるりとひと巻きで時間が過ぎ去り、もう帰ってこない
というのは恐ろしい道具に思えます。
「どくさいスイッチ」と同じような
こらしめ型の道具だと良いのですが‥‥
「もっとずーっとまってもよかったんだよ」
というラストのセリフが深い。
クリスマスも待っているうちの方が楽しいことを考えさせます。


◇「エスパークリスマス」
「エスパー魔美」てんとう虫コミックス4巻ほか

サンタ衣装でおもちゃ屋の宣伝をしていた魔美は
パンダの赤ちゃんがほしいという女の子の手紙を受け取ってしまう。
女の子が兄と酒びたりの父親と貧しい暮らしをしていると知った魔美は
高畑と一緒に一晩だけの楽しいひとときをプレゼントする。

高畑の言うとおり「その場限りの自己満足」かもしれないとした上で、
それでも無邪気に喜ぶチコちゃん、現実的ながらも楽しそうな兄、
そして涙を流しながら娘を抱きしめる父の姿に
あたたかいものと希望を感じさせられます。
その分、自分の家族には何もできなかったと寝言であやまる魔美と
その気持ちだけで嬉しいと言うパパママ。
二つの家族の重ね方も見事な話でした。
最大の見所はパンダの赤ちゃんに扮したコンポコ。


◇「マミを贈ります」
「エスパー魔美」藤子不二雄ランド8巻ほか

星飾りを街に落として、拾った人を幸せにしてあげようと
いう試みをはじめた魔美。
星を手にしたのは心の中に空虚な闇を抱える青年で
自殺を考えていると知り、魔美は自らをプレゼントとして
そばに居て死神を追い払おうと思いつめる。
一方それを知った高畑は青年の元へ押しかけ
必死の説得を試みる。

結果的に魔美の作った星はもっとも相応しい人の手に
渡ったのだなと感じさせる一編。
夢の無い現代でも、クリスマスの夜くらい、
見ず知らずの他人のために一生懸命になってくれる
魔美や高畑のような人と出会える奇跡が起こったのだと感じられます。
「人生はつかの間のはかない夢」と語る青年と
「どうせ夢を見るなら、充実した美しい夢を見たい」という
高畑との会話が心に残ります。


◇「特大クリスマス」
「パーマン」てんとう虫コミックス(旧版)3巻ほか?

パーマンならではの特大なクリスマスツリーを
準備したいとあつまった1〜5号。
裏山の杉の木に運動会の転がし玉、
犬小屋にサンタの看板、布団のわたの雪と
とにかくスケール違いのツリーが完成したが、
これに合うだけのごちそうもケーキも無かったことに気づく5人。
そのとき空からおもちゃ、テーブルに料理が!
サンタに扮したスーパーマン(バードマン)を交えて
楽しくパーティをするパーマンたちだった。

この話は貴重な5号ことパー坊の出ている話ですので、
そっちで有名かもしれませんが‥‥
それはさておき、パーマン仲間による
手作りクリスマスの楽しさがとっても良い話です。
パーマンの活躍に相応しい事件は何も起こりませんが、
特別な絆で結ばれた仲間たちとのクリスマスというのは
憧れます。そういえば海水浴や花見もやっていましたね…
バードマンが参加する珍しい作品。とても楽しそうな姿です。
なお、彼はパーやん曰く「いがいにオンチ」とのこと。

画像「ドビンソン漂流記」2巻


◇「ステキなX'マスプレゼント」
「ドビンソン漂流記」藤子不二雄ランド2巻ほか? ※写真参照

ついにドビンソンのパパとママが地球へ探しに来た。
しかし姿を消す「マント」をお互いに使っていて
間が悪くドビンソンと行き違いになったまま地球を旅立つ両親。
しかしマサルの父が落としたクリスマスプレゼントと
ドビンソンの父が落としたカバンが隣り合わせに落ちていて
それぞれが取りに戻ったところでマサル父が気づいたのだった!

物語の最終回とクリスマスが融合した
ある意味もっともクリスマスが話の中心になるエピソード。
ポッド星に帰るためにありとあらゆる手を尽くしてきた
ドビンソンの願いがかなうという展開にはやはり
ホッとさせられます。
文字通り「とびきりのプレゼント」に「いいクリスマス」な
ステキな話でした。

※↑いきなりどマイナーな作品でしたが‥‥
この作品についてはそのうち改めて紹介します



‥‥と、藤子F作品で、ぱっと思いつく
クリスマスの話をご紹介してきましたが、
どれも「すこしふしぎ」なF作品の中にあって
ほのぼのとした、「日常」的な印象を受けるような気がします。
ドラの道具の活躍も、魔美の超能力も、パーマンの悪と戦う活躍も、
ドビンソンのちょっぴり迷惑な発明や道具も
これらの話にあっては前に出てきていないように思えます。
まあ、こじつけと言えばそうなのでしょうが、
クリスマスという非日常性と、
「日常の中に紛れ込む非日常性」というもともとの作風との
関係性などを考えてみるのも面白いのかもしれません。

そうしたややこしいことは抜きにしても、
クリスマスという日に上に挙げたようなクリスマスの話を
読みかえしてみるのもまた一興かと思います。


まだまだクリスマスを扱った話は
あったと思いますので、また来年‥‥?
A作品も少しは‥‥ごにょごにょ

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