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zoom RSS 映画ドラえもん「新・のび太の宇宙開拓史」感想!

<<   作成日時 : 2009/03/10 01:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 1 / コメント 2

今年も観てきました、 
映画ドラえもん「新・のび太の宇宙開拓史」! 
今回の感想を一言でまとめるなら‥‥  



 面白かったです。
 だから、「もっと」観たかったです。


に、なるでしょうか。

どうしてこう感じたかは以下にて。
ネタバレになりますので、ここからは映画未見の方はご注意ください。

また、個人的な感想なので、あたたかい目〜でお願いいたします。

 ◇

「新開拓史」は本当に「面白かった」と思います。
日常あり、「異世界での楽しい遊び」あり、
食事あり、友情あり、冒険あり、SFあり、感動あり‥‥
ドラ映画に欠かせない要素が
実にバランスよく収められているという印象を受けました。

昨年の「巨人伝」については
・遊ぶシーン、食事シーンのような「楽しい」要素が少ない
・話の目的地が分からず、解決感がない

というようなことが個人的に不満だったのですが、
この「新開拓史」はそのあたりもしっかり描かれています。

まさにドラえもんヲタクファンも納得の着地点。
求められているであろう要素をしっかり押さえた
幕の内弁当のような映画でした。


‥‥それだけに、感じたのが、
それぞれの要素を、もっとじっくり観たかったな、
と、いうことです。

いやいや、よく分かるのです、
ロップルとの友情やコーヤコーヤ星の生活、
モリーナの葛藤や、住民たちの感情、
そして現実と「スーパーマン」でいられる世界との狭間にあるのび太。
原作を丁寧にのばしつつ、
オリジナルの解釈や展開を加えるさじ加減、
それら全てがよく練られていて、
ギリギリのバランスと尺を確保されているということは。

本当によく伝わってきました。
隅々まで配慮されていて、文句の付けどころもありません。

なのに、なのにっ、いや、だからこそ?
もっと観たかった、面白かったからこそもっと観たかった!

そういう感想を持ってしまったわけです。
正直、「巨人伝」は途中でダレてしまった部分があったのですが、
今回はむしろ残り時間が気になってしまったくらい。
上映時間がもっと欲しかったという感覚でしょうか。

少々厳しいことを言ってしまえば、
・定められた時間内で消化しきれずに駆け足になっている
・そのためクライマックスで盛り上がるための助走が足りていない
ということになってしまうのかもしれません。

ですが、「のび恐竜2006」や「新魔界」「巨人伝」の際に
気になっていた点が、
ほとんどキャッチされているのが分かるだけに、
ここがどうこうという文句はつけようがありません。
やっぱり「面白かった」のだと思います。

記述が堂々巡りしていますが、
今回の着地点は、わさドラ(楠葉ドラ)4年目としての
一つの成果だったように思えます。

例えば「巨人伝」のように、
丁寧な日常描写と生身の感覚に力点を置くか、
あるいは「新魔界」のように
ゲストキャラの魅力を引き出すことを目的に新たな物語を加えるか、
それぞれの手法に、異なった良さと味わいがあると感じています。

それらの一つとして、今回のような落としどころもある‥‥
こんな結論に落ち着くでしょうか。

「多少アレな部分があっても、突出して良い場面がある方がいい」
「『なんじゃこりゃ』の無い、バランスの良さが大切だよ」
などなど、意見はあるでしょうが、
結局はその人の好みになってくるんじゃないかという気がします。

こうやって、
「今年はこの辺に力を入れることにしたんだなー」
などといい年してうんうん頷きながらスクリーンを見つめる、
そんなことが毎年繰り返せることが、
ドラえもん映画の醍醐味だと感じられました。
これまでの道のりに感謝し、
来年、再来年以降も楽しみにしていきたいと思います。

無理矢理綺麗にまとめたところで、個別感想箇条書きへ。

 ◇

・カーペットが戻ってくるまでの物語
「クリーニング中」というのは、
普段のアニメで畳敷きの部屋でないため、というのもあるだろうが、
何より、コーヤコーヤ星との時間の流れの違いを象徴するように思えた。
ロップルたちの時間は1年近く経ってしまったが、
のび太たちにとってはせいぜい2週間。
もし畳がつながったままであっても、
ロップルが先に大人になってしまうのだろうか。
そんな切なさを含んだ物語であったことにも、改めて気づかされる。
ロップルたちにとっても、のびドラは月に一度程度会える友だちであり、
のび太は入り浸っている感覚でも、
向こうにとってはどうだったのか、なども考えると深いものがある。

・のび太の居場所
地球ではドジで非力であっても、コーヤコーヤに行けば
ヒーローになれる‥‥
文字通りスーパーマンになれる願望を叶えられる側面がある一方で、
それは現実からの逃避ではないのか、という問いにもぶつかる物語。
そこらへんに焦点をあてるやり方もあっただろうが、
今回はそこまでは踏み込んでいなかったような印象。
とはいえ、ジャイアンたちと仲違いを続ける一方、
「ここにはぼくを待っててくれる人がいる」と感激するのび太の描写もあり、
テーマの一つとしてきちんと意識がされていたと感じられた。

・「どうしてぼくが止めるのさ」
のび太がロップルを心配して向こうへ行こうとした時のドラのセリフだが、
さり気ないながらもグッと来るものがあった。
ダルマの話やタンポポの話のように、皆から突き放される中で
ひとり立ち上がるのび太、というのも良いが、
親友として、よき理解者として、味方として
そばに居てくれる存在のあたたかさというものが伝わってくる。
また「どうしておれに相談しない!」と駆けつけるジャイアンも◎。
居場所の話にからめれば、この「開拓史」は、
方向を見失いかけた少年を、周囲の友人たち(ロップル含む)が
見守り、支えてくれる様を描いた話‥‥などという解釈もできるかもしれない。
(ずいぶん飛躍していますが個人的感想なのでご容赦を…)

逆に言うと、のび太はそのあたりをちゃんと気づけているのかな、
という気にもなった。
分かっていないわけじゃないのだろうが、
その辺の描写があまり無かったので…
そういう意味でも「もっと観たかった」かもしれない。

・頼るもの頼られるもの
西部劇や時代劇でおなじみの構図ではあるが、
悪者をやっつけてくれる存在が現れたとして、
住民たちは頼るだけなのか?という問題。
それについてはモリーナというキャラを活用して、
「誰かを頼るだけで誰も助けようとしないのか」と
直球でぶつけてくれたので、なかなか爽快だった。
のび太はのび太で現実を離れてヒーローになれる楽しさに
浸っている部分もあり、また実際人のためになっているのもあり、で
さらに両者の関係がややこしくなっているのだろう。
そんな中でロップルはそういった感情を抜きに、
純粋な友情で接していることが感じられて好感が持てた。

・もうひとつの宇宙開拓史
面白いアイディアではあったが‥‥
結構唐突な感じになったので、
もう少しいろいろ考えさせる余地も欲しかった。
尺が本当に目一杯だ‥‥

・コア破壊装置
アームで掴んで引っこ抜いて、ワープして切り離す‥‥
序盤が伏線になっていて悪くないのだが、
SF的というか科学的にアリなのか?
コアを揺さぶってたものを引っこ抜いてそれで
惑星が元に戻るものなの? ヤバくないか‥‥
タイムふろしきって良く考えられた解決方法だったんだなあ。

・雪の花の保安官バッジ
最後に貰う生花がちょっと霞んでしまったが、
西部劇をモチーフにした作品としてはナイスアイディア!

・少しずつ遠くなる畳の向こう
いつか来る別れを感じさせるものとして良いのだが、
のび太がモリーナ父の惑星に飛ばされた事件以来、
通路がどれほど離れてきているのか、が描かれずにちょっと残念。
おそらく意図的に映らないようにしていたのだろうが‥‥

ロップルのカーゴ以外の場所につながるというのは
少し無理があるかもしれないが、
「アニマル惑星」の「どこでもガス」を思い出したので、まあアリか?

・バケツ植木鉢、卵のおもちゃ、ライオン仮面
のび太の部屋に仕込まれた小ネタの数々。
「カニVSエビ」はあったのかな‥‥
植木鉢は受け継がれるものを感じさせて良かった。

・食事シーン、遊びシーン
時間的にはギリギリで、本当は削りたかったであろう場面だが、
しっかり残されていて本当に良かった!
これで他が犠牲になっていたら申し訳ないのだが、
個人的にはとても楽しむことができたシーン。
中でも、序盤でロップルが即席サンドイッチをかじるところがお気に入り。
とんでもなく離れた二つの場所がつながったというのに、
パンにハムにジャム、クッキー缶に牛乳まで並べられた
日常の雰囲気がたまらない。これぞ、すこし・ふしぎ!?
ロップルたちの警戒が和らぎ、打ち解けていく場面としても意味深い。

・モリーナ
モリーナの役割はなかなか良かった!
てっきりなんで出したのか分からないご近所さんキャラかと思いきや、
上で述べたようなただ頼る住人たちへの鋭い指摘や、
地球→コーヤコーヤ間の秘密を教えてしまうに至るまでの動機も
自然で理解できる。
その分原作のブブがワリを食ってしまったが‥‥
父親との再会は、ギラーミンとの対決やのび太たちの活躍が
ちょっとボケてしまった蛇足感もあるが、
冒頭の事件がないと、彼女の葛藤につながらず、話が流れなくなるし、
あのまま行方不明で投げっぱなしもさすがに可哀相だし‥‥
うーん、ああいう形に落とすしかなかったのは良く分かります。
分かるだけにもっと(略

・タヌキも見くびらない
ギャグであると同時にギラーミンの凄さを示すセリフ。
のび太との対決がちょっとあっさりしていたのが残念。
いや、事情は分かるんですがもっと(略

・警察も証拠がないと動けない
融通の利かなさというか、役に立たなさが良く出ていたと思う。
が、最後にガルタイトの連中がしょっぴかれる場面で
妙な脱力感が‥‥
原作では腹が立たなかったのに、ナゼだ。

・OP
色鉛筆画風で切り絵芝居風でもあり、毎年素晴らしい。
「大人になったら〜」「夢をかなえて」に合わせてか、
パパが絵描きの格好になっていたのがジーンと来た。

・作画
もう4回目なのに、未だに最初の数分はテレビ版との違いに驚く。
手足がひょろ〜んとしたのび太はどうなんだろう‥‥
のびのびとキャラが動くのは好きなのだが、
ロップルやクレムは手足普通じゃないか
さておき、今年は主線が少し太め?で、色もはっきりしていたような印象。
「紫の夜」や「ガルタイト鉱石による飛翔」のシーンは美しい!

・音楽
「映画ドラえ本2009」によると、
フルオーケストラだったとか。
確かにガンと来るような迫力があったように思う。
(私の行った映画館は音響設備がイマイチだったのが残念…)

・個人的謎&その他つぶやき
ガルタイト鉱業って宇宙海賊行為もやるの? あれはたまたま?
町長とモリーナの会話にあった、
「ガルタイト鉱石を売ってしまったの?」
「ガルタイト鉱業にだまされた」って
どういうことかもうちょっと知りたかった‥‥
ロップルが種を卸しに行ったのは、トカイトカイってわけじゃないんだろうね。
コーヤコーヤに中心街があるのは驚いたが、普通はそうだよな。酒場GJ!
ロップル!学校行くのに手ぶらで良いの?
ロップル父はノータッチで本当に良かった。もう「実は敵側」とかいらんですよ。
芸能人の方々‥‥まあ、別に。櫻井智さんの演技は良かったなあ。
ED‥‥今回は絵が少なくて残念。
おまけ映像‥‥海か、海が来るんですね! 
期待あり不安あり、でもやっぱり期待。

 ◇

ひたすら長い記事になりましたが、
今年は映画本編の感想についてはこれ一本の予定です。(今のところ)

関連記事として、近日中に
「映画ドラえ本2009」の紹介と、
アニメ版でやる映画スピンオフストーリーの感想を上げたいと思います。
よろしければまた後日のぞいてやってください。

→「新開拓史」番外編「のび太と星を流すクジラ」ほかについて
感想記事を上げました。

映画ドラえ本「新・のび太の宇宙開拓史」公式ファンブック
について感想・紹介記事を上げました。


昨年映画「緑の巨人伝」感想その1はこちら





昨年のように、文句も含めて語りまくりたくなる映画のほうが良いのか、
文句がつけられないほどバランス配慮されている映画のほうが良いのか、
自分でも何が良いのか分からなくなってきた‥‥
でも、やっぱり「面白かった」のだと思うし、
また来年も楽しみ!

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ひとりぼっちの開拓史
 4月14日、劇場版『ドラえもん 新 のび太の 宇宙開拓史』を観た。公開は17日までなので、ギリギリである。 ...続きを見る
銀河後悔日誌
2009/04/16 21:44

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ツタヤで借り、DVDで観ました。
凄く感動しました。
Uヒ
2010/02/10 15:28
こんにちは。
「新開拓史」良かったですね!
ロップルとのび太、あるいはドラえもんやジャイアンたちとの友情がぐっときました。
今年の映画も楽しみにしています。
春巻き
2010/02/11 14:12

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