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zoom RSS ドラえもん09年11月27日放送感想(名犬!?チューケンパー)

<<   作成日時 : 2009/11/28 14:44   >>

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たずね犬。さがしています! なまえチューケンパー、 
見つけた方は→ 野比のび犬まで。 
(原文ママ)


名犬!?チューケンパー
 →プラス4巻

<あらすじ>
しずかの興味に合わない話ばかり続けたために、
自分を置いてスネ夫の家に出かけられてしまったのび太。
腹立ちまぎれに石を蹴ればジャイアンにぶつかり、
仕返しにぶん殴られ、
そうした状況を語ってもドラの反応は冷たい。
ぼくだけのためを思う友だちがほしいと嘆くのび太に
ドラは忠実なロボット犬「チューケンパー」を出すが、
のび太がちょっと鬱陶しく思っただけで
吠える噛み付くと、手に負えない事態に。
落ち着いてしつけをしなくてはと、
高井山に出かけたのび太とチューケンパーだったが、
なぜかのび太に向かって吠え出して……


いつでも自分の都合のいいように
味方になってくれる友だち、
そんなのは「友だち」ではないし、
何より本人のためにならない……
と、いうことを極端な行動と
ブラックなオチで示していた原作。

のび太がそのことに気づけていたかは
定かではありませんが、
少なくとも読者はギャグの合間に
そうしたテーマを読み取れるようにはなっていました。

あの強烈なオチだからこそでもありますが、
さすがにアニメでそのままというわけには
行かないようで、
後半はのび太とチューケンパーの友情という
オリジナル展開に。

そのことに関しては賛否あるでしょうが、
問題点を念頭に置いた上でなら、
個人的にはこういうのもありかな、という気もしました。
以下、今回のアニメ版について
もう少し詳細な感想を述べていきます。

 ◇

・忠実なトモダチとは?
まず最大の問題となるであろうのが、
「なんでも自分に同意する都合のいい存在」が
いかに勝手な話で、意味がなく、
周囲はもちろん本人にも害にしかならない
と、いうことをちゃんと示せていたかという点。

のび太が気づけるかどうかは原作でも微妙なところなので、
ある程度は仕方がないかもしれませんが、
一つの話として示すテーマとしては、
後半の展開で完全にボヤケてしまったのは確かでしょうか。

「チューケンパーは一生懸命すぎて
 ちょっとやりすぎちゃったんだね!」
という、そのまんますぎる解釈にもなりかねない。
ルリィとはそもそもの発端が違うんだし……

毎度毎度
「調子にのってしっぺ返しを食らう反面教師的
 健全で教育的なアニメ」では鬱陶しいだけですが、
テーマとして押さえるべきとこは押さえるべきなのでは、
ということも、やや厳しいながら感じました。


・テレビアニメシリーズとしてのバランス?
しかしながら、前回が「のび太もたまには考える」で
道具の力を借りつつも
のび太が自分を見つめなおす話だったので、
二週続けて
「やっぱり自分にとって都合のいいことばかり
 考えてちゃだめなんだ」云々、では
視聴者としてはウザいだろうなあ…というのもあるかと。

そこまで考えて編成しているかは正直怪しい気もしますが、
結果的にはそういう効果があったようにも思えます。


・とりあえず脇に置いてみる
と、いうことで、
前述のような問題点を吐き出して文句をつけといた上で、
「じゃあ、まあ、今回は一生懸命すぎるロボット犬と
 のび太の友情物語ということで」
と割り切って観てしまえば、
これはこれで悪くないように思えました。

その「問題点」が作品の評価においては
重要なのかもしれませんが、
「一から十まで全部悪い」という話はそう無いかと。

たまに「どうにもシュミに合わない」ときもあるのですが、
それだけに引っかかって良い所も見えなくなるのもまずいので、
なるべく幅広い見方を心がけたいと思います。


・のび太とチューケンパーの友情物語
感動ものばかりになるのもなんですが、
それでもチューケンパーが車にはねられる部分や、
のび太が授業中に涙をこぼす場面、
そして再会の部分はぐっと来るものがありました。

だいたい、「車にはねられる!」は
危機一髪で無事というのがお約束なのですが、
本当にはねられてましたよね、あれ。
ロボットとは言え、思い切ったなあという感じ。

再会のシーンでも
耳は取れ、ねじは飛び出し、
しっぽもバネが飛び出している様では
「原作のテーマを殺してしまって云々」だとか
文句も言うだけヤボに思えてきて、
「よく帰ってきたねえ…」という気分にさせられました。

純真な目薬も持たない、やや汚れたオトナなので、
人格部分は壊れないなんて都合が良 頑丈だなとか、
こんなに友情を育んでも結局ドラのポケット戻しなんだとか、
余計なことも考えてしまいましたが
それでも素直に良かったと思います。


・捜索シーン
しずかはともかくジャイスネはヒドイ目にあったわりに
優しいなとも思いますが、
チューケンパーを探している場面の描写は非常に美しかった!

神社や池、沈む夕日に向かって土手で座り込む三人、
雷雲の下や、雨上がりなど、
映画版かと思うほど画面に引き込まれました。

ドラが雨風で剥がれ落ちてしまった捜索ポスターを
辛そうに拾ってビニール袋に入れるところとか、
そういうちょっとした芝居があると本当にたまらない。

ジャイスネしずがご近所担当で、
ドラがのび太の家で待機、
そしてのび太が高井山寄りの遠方捜索という
役割分担も細かいなと感じました。


・別れるきっかけ
もう一つ気になったのは
チューケンパーが迷子になるきっかけの部分。
自分に向かって吠えているのではなく、
後ろのクマだということに気づかないのは
少し苦しい気もしました。
また、帰ろうという「のび太の言うことを聞かない」
のも理由があるかと思ったのですが
特にそうではなかったようで……?


・ぼくのためだけじゃなくて、
 みんなの役に立つ犬になること

そうした苦しさや不自然さがあることについて、
例えば他に
「のび太のためにならない行動を諌めようとして仲違い」
「行動が極端なチューケンパーを叱りつけて
 そのままはぐれてしまった」
などの展開も考えられましたが、
それはあえて選択されなかったのかもしれません。

おそらくは
「きみが誰かにかみついたってぼくは少しも嬉しくない」
「ぼくのためだけじゃなくて、
 みんなの役に立つ犬になること」
とのび太が語りかける場面があるためでしょうか。

結局、気に食わないことを
物理的に排除するわけにはいかないし、
自分のことばかり考えていても仕方ないと、
なんとなく察していたということなのか。
ある意味、「わさドラ版のび太」らしさが出た
セリフと展開だったように思えます。

比較的原作どおりだった序盤と比べて
のび太の性格が別人ぽくなっているのも否めませんが。
短い原作にオリジナル展開を加える場合、
こうしたキャラのブレを生じさせないようにすることも
難しい問題なのかもしれません。


・今回の迷場面
「なんだってー!」のセリフと共に
せっかく貼ったばかりのバンソウコウを吹っ飛ばすドラ


 ◇

次回は12月4日、
「のび太の町にブラックホール!?」
(ブラック・ホワイトホールペン)
と、「ジャイアンのいい所はどこ?


1本目は原作あり、
2本目はオリジナル話だと思われます。

ブラックホールの方は
吸い込まれて迷惑する人々の描写に期待。
原作以上の大騒動だと面白そうなのですが。

「ジャイアン〜」の方は
道具のスコシフシギよりも
ジャイのびのやりとりがメインになりそうな印象。
やっぱり最後はちょっといい話になってしまうのか。
良い意味で予想を裏切るような展開を期待。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いつでも正当化してくれる理解者ですか?

例えば中学生のA君は学校で虐めっ子のZに死角から髪を引っ張られたり、椅子や靴の中に画鋲を置かれたり、格闘ゲームごっこの噛ませ犬にされていました。しかしA家の財力で爺やを雇いました。授業参観でもないのに教室にいたり、Aを虐める奴に杖でゲンコツ噛ましたり、
放送室を借りてZの悪行を全校生徒にすっぱ抜きます。
応接室で↑の件で担任に叱られるにしても爺やだけでA君はおとがめ無しだと思いますか?
あんな理解者欲しいと思いますか?

失礼します。
鳴海みぐJr.
2014/11/13 13:05
コメント確認遅れまして申し訳ありません。
おっしゃるとおりですね。
誰も味方が居ない状況も辛いですが、盲目的に支援し、実力行使をしてくれるような存在は、本当の意味でその人物のためにならないと思います。
この話ではそうしたことにのび太が気づけて良かったです。
春巻き
2015/01/04 00:52

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