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zoom RSS ドラえもん10年5月7日放送感想(むかしのママはのび太!?)

<<   作成日時 : 2010/05/08 07:05   >>

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野比玉子、旧姓片岡玉子、38歳。のび太の母親。
必殺技「すてちゃいます」の威力で、
数々の騒動の原因となってきた存在!
幼少の頃より優れた廃棄能力、
むしろ投棄能力を持つことが判明したが、
そんな彼女にも捨てないもの、失くさないものがあった……


のび太のママ、玉子の子ども時代を舞台にした今回。
主要キャラクターの過去をオリジナルで描くというのは、
かなり難しいものがあると思いますが、
原作にあるエピソードやイメージを生かして
それほど違和感無く仕上げられていたように感じられます。


むかしのママはのび太!?  
  →アニメオリジナル 
  (ただし原作の道具や類似エピソードの引用は多い)



<あらすじ> ※オチまで書いてあります
大切なものを詰めた宝箱を
ママに捨てられてしまったのび太。
ドラの道具「なくし物呼び出しメガホン」を借りて
一旦は取りもどしたものの、再度捨てられてしまう。
憤慨したのび太はママの子ども時代に行き、
当時から平気でなんでも捨てることが出来たのか
確かめることにする。
果たして、部屋は散らかすものの、
現在と変わりなく躊躇なく捨てる姿を目撃するのびドラ。
しかし親友から借りた本まで窓から投げ捨てていたことを知り、
慌てる子ども時代の玉子。
のび太たちも本の行方を追い、犬から取り返すことに成功した。
引っ越す親友に本を返そうとする玉子だったが、
そのままもらってほしいと言われる。
「大切にするから!」と手を振って見送る少女時代の玉子。
のび太たちが現代に戻ってくると、捨てられたはずの
のび太の宝物が部屋に置かれていた。
大事なものならちゃんと片付けるよう言い聞かせる現代の玉子。
テーブルの上には、
あの時親友から譲り受けた本が置かれていた……



前半で活躍した道具
「なくし物呼び出しメガホン」は
アニメオリジナルの道具ではありますが、
機能的には「落としものカムバックスプレー」や
「なくし物とりよせ機」に近いものがあるでしょうか。
捨てられたマンガを取り返すという状況もかなり似ています。
メガホンという形態や
鳥のようにはばたくマンガ本の姿には
「無生物さいみんメガホン」を思い出させるものもありました。

子ども時代のママ(玉子)のおてんばぶりや
ポイと放りなげるクセがある様子は
「ママのダイヤを盗み出せ」(アニメ化済)
を踏まえており、
「おくれカメラ」を使う部分も含めて、
かなり原作のいろんなエピソードを
組み合わせているなという印象がします。

その他小ネタセリフも多く見られ、
それぞれの元ネタを思い出してニヤリとする部分もある一方、
若干つぎはぎ感が漂うのも否めないところ。

あえて悪く言えば
「原作のマニアックなネタを仕込んでみました!嬉しいでしょ?」
と提示されているような気分にならないでもありません。


それでも、それだけ多くの要素を組み合わせていながら、
さほどバラバラになってしまうこともなく、
伏線もうまく張られているのは見事だったように思えます。


絵コンテ・演出には、劇場版でもおなじみの
宮下新平さんが参加されていることもあってか、
新鮮な構図が多く、
おおっ!と思わせるような場面も多くみられました。


以下、簡単に各場面の感想を。



・ない!どこだ〜!(のび太)
番組が始まって早々、
何かを探しているらしいのび太の声がするが、
映し出されるのは散らかった部屋のみ。
ぴょーんとゴムボールが跳ねて
巨大ゴムマリのごときドラえもんの顔に当たる……

「何が起こっているのか」と視聴者をひきつけると同時に、
間接的にドラえもんの手触りや弾力を想像させる(おそらく)
見事な演出でした。


・なくし物呼び出しメガホン
前述のように、原作にあるいくつかの道具と
似てはいるのですが、
ちゃんと「メガホン」である意味も考えられているのが
なるほどというところ。

原作の「落としものカムバックスプレー」は
「スプレー」というだけあって、
実物に噴霧する必要があるのですが、
「メガホン」はもともと声が遠くまで聞こえるようにする道具。
つまり既に持ち主の手を遠く離れたものであっても、
音が届けば効果を発揮できる、という差別化が図られています。
それだけに留まらず、
「のび太くんの0点の答案!」
と、ネジが一本足りない子守りロボットが
大声でまち中に広めてくれちゃったよなんてこったい、と
のび太涙目のギャグを加えているところも
非常に面白く観ることができました。

そもそも原作の中だけでも類似する道具
(厚みぬきとりバリとペタンコアイロンなど)
が多数登場しているので、
似たような道具でも、あるいは同じ道具でも
どのように違った物語が展開できるかが
重要になるのではないかな、と考えます。


・ひと月ほどかりておく
スネ夫がジャイアンにマンガをとられ、
のびドラがメガホンを使ってとり返そうとしたけれども、
もれなく武さんご本人がセットで付いてきて
メッタメタにされた模様です、メデタシメデタシ。

……というちょっとしたギャグエピソード、
には違いないのでしょうが、
「親友から借りた本」「借りたことを忘れる・捨てる」
「譲り受ける」「大切に持ち続ける」
という玉子の物語とさりげなく重ねられていた
ようにも思えます。
もっともスネ夫の場合は後の思い出となる美しさよりも
圧倒的な被害の方が先立っているのですが。

スネ夫が「ぼくのマンガー(↓)」と嘆いた直後、
のび太が「ぼくのマンガー!(↑)」と
戻ってきた本に感激しているのも上手い対に。


・あんなガラクタ!
 とっておいたってうちの中がゴミだらけになるだけでしょ

現在の玉子がのび太に言ったセリフ。
……個人的にものすごくリアリティを感じます。
私も母親によく言われたのですが……
ゴミじゃないんだよな、うん。

要は、ちゃんと整理できていなければいけない
ということなのですが。


・タイムマシンでママの子ども時代へ!
まず時空間を映しておいて、
そこに四角い穴が開き
中を覗き込むのび太の顔が描かれることで、
机の引き出しの中に入ろうとしているのだということが
わかるようになっています。

あの沢山の時計がグニャグニャしたような
妙な空間が時空間である、
タイムマシンの入り口がのび太の部屋(の机)に
普段から設置してある、
と、いうことを「知っていること」が前提の演出ですが、
それゆえに、見た瞬間に「面白い!」と感じさせる構図でした。


・ドラえもん、あれ出して! 「あれ」!(のび太)
よしなよ、と止めながらも
しょうがないな〜とドラが取り出したのは
もちろん「通り抜けフープ」!

さらに、のび太の靴を渡したり脱がしたりするドラえもん……
なんでしょうかこの夫婦は。
長年連れ添っている感じがよく出ています。
きっと31年とか約40年くらい。


・これはいらない!いらない!…これはいる(少女玉子)
素晴らしい選別眼とバックスロー。
何故くずかごはあふれないのか、これが四次元くずかごか!?
と、いう勢いでどんどん不用品が投げ込まれていきます。
そんな中において「あしながおじさん」の本だけはなぜか
窓からポイ
犬が持っていって行方不明にさせるという展開のため……
ではあるのですが、
よくよく考えたら
原作ドラえもんでは「捨てる」と言えば高確率で
「窓から」でしたね。
ファンにツッコミを入れられまくっているドラ界のお約束を、
ここではうまく物語に組み込んでいるように思えます。


・おくれカメラと犬
こちらの場面では
「メガホンを取りに戻るのではなく、
 なぜおくれカメラを使うのか」
が、うまく示せていなかった印象……
私の読解力不足かもしれませんが。
犬がわざわざ本をくわえて持っていったのも唐突で、
原作へのオマージュと物語の進行との間で
上手くかみ合っていなかったように感じられました。


・本、大事にするから、全部読むから!(少女玉子)
「いらないもの」に対して、
「本当に大切にするもの」「忘れないもの」を
感じたのだろうことがうかがえる、みっちゃんとの別れ。
「なんとなく感動系にしました」という安易な場面ではなく、
ちゃんと現在の玉子につながってることを
示せている気がします。
この前に(本が)「字ばっかり…」というセリフがあったのも良い。

「のび太の0点」という大声が駅まで届いていた描写も、
ひょっとしたら玉子の時代の駅との
雰囲気の違い(経年)を出すためだったのでしょうか。


・ちゃんと片付けておきなさいよ。
 …大事な宝物なら……

廃品回収業者からのび太の「宝物」を返してもらっていた
現在の玉子のセリフ。

ママ玉子役の三石さんの演技が
一行目は母親らしくたしなめる口調、
二行目は過去に由来する想いをこめた口調だったのが
さすが、とうならされます。
少女玉子の好演(怪演?)も三石さんならでは!


 ◇

全体的には
オリジナルにも関わらず
ちょっと原作ネタが目立ちすぎという気もしますが、
空中分離することはなく、
上手くまとめ上げられていたように思えます。
ママというキャラクターの(わさドラでの)奥行きが
さらに増したような印象も受けました。


 ◇

次回は5月14日、
「ジャイアンに苦手を作れ」(苦手つくり機)
と、「出木杉にも苦手を作れ」


1本目は原作の話ですが、
2本目からはオリジナル…の模様。

同じ「苦手つくり機」という道具を使って
ふたつの話を作るという試みは珍しい(初めて)?

またしても出木杉が取りあげられるようですが、
あまり変なキャラ付けをされないことを希望。

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2010/5/7 ドラえもん
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