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zoom RSS ドラえもん10年5月21日放送感想(しずかちゃんとおじいの木)

<<   作成日時 : 2010/05/22 10:43   >>

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親から子、子から孫へと受け継がれていく命を
見つめてきたおじいの木、
彼の命は尽きようとも、
そこに新たに芽吹くもの、
変わらず輝き続けていく子どもたちの笑顔があった……


しずかちゃんとおじいの木 →アニメオリジナル


<あらすじ>
まちの子どもたちみんなに愛されてきた大木
「おじいの木」が切り倒されることを知ったしずか。
悲しむしずかはのび太とドラえもんの力を借りて
なんとか切られないようにと奮闘するが、
枯れかかった木で誰かが怪我をする危険性を指摘されて
成す術もなくなってしまう。
自分が幼い頃花火で木を焦がしてしまったせいと告白し、
それを悔やむしずか。
ドラは「植物歩かせ液」で環境の良い高井山へ
移し変えることを提案し、
三人でおじいの木を誘導しようとするが……


恒例のしずか誕生日スペシャル。
のびドラを含め、誕生日話はこれまでにも
数多く制作されてきましたが、
今回は特に、生命が生まれ育つということ、
次代へ続いていくことの意味を問いかけ、示すような
深い内容に仕上がっていたように思います。


いきなり
「おじいの木はのび太のまちの子どもにずっと愛されてきました」
という前提で話が始まってしまったので、
正直唐突すぎるというか、
若干無理矢理な感じは否めませんでした。
しかし、「次世代へ受け継がれていく命」というテーマは明確で、
ラストシーンでは本当に心の底から
「しずかちゃん誕生日おめでとう!」と祝いたくなるような
素敵な余韻のある話であったように感じられます。


以下、その「次世代へ受け継がれていく命」
というテーマについてもう少し考えてみたいと思います。


・神成さん、しずかパパ、のび太パパ、
 そしてのび太とドラえもん


神成さんの登場は正直意外でしたが、
盆栽を大切に育てている設定や、
梅の木を折られて憤慨していた話などからも
木を守ろうとする行動にそれほど不自然さはありません。
なにより、のび太たちの祖父母を
直接登場させることができない状況において、
(のび太の父方は他界、母方は遠方と推測、他キャラは不明)
最もそこに近い年代の人物として
配されたということがあるのでしょう。
あの神成さんが子どもの頃から、
そしてもっと昔からおじいの木は子どもたちを
見守っていた、という年月も感じさせるためにも
重要な役割を果たしていました。

しずかパパについては
やはり「のび太の結婚前夜」を思い出さずには
いられないでしょうか……
「この広い宇宙の片すみに、ぼくの血をうけついだ生命が
 いま、うまれたんだ」
といったセリフの数々が蘇ってくるようです。
明確な表現はありませんでしたが、
あえてレアなしずかの父を登場させた理由は、
このエピソードの連想と、
そして次世代へつながるものを示すためであったように思えます。

のび太パパ(のび助)の登場についても然り。
単純に親子であるという意味以上に、
すでにわさドラでもアニメ化されている
「ぼく(僕)の生まれた日」という話の存在も
大きいように思えます。
中でも短編映画版、わさドラ版では共に
「のび太の誕生と木」が描かれており、
それらを想起させる効果もあるかもしれません。
(3月に再放送があったのも関係あるか?)

最後にのび太とドラえもんについて。
「しずか誕生日SP」であり、しずかメインの話においては
どうしても存在感が薄くなりがちですが、
しずかと共に行動しているということ、そのものに
重要な意味があったように思えます。
これも勝手な推測ですが、
将来、しずかと結婚するのは(現状)のび太であり、
そしてその子どものノビスケの、さらに孫の子どもがセワシで、
彼によって送り込まれたのがドラえもん……と、いう構造が
まさに次代へ続いていく生命を感じさせる気がします。
考えすぎかもしれませんが、
ジャイアンたちは意図的に脇役に留められていたあたりに、
そういう想像の余地を残してくれているでしょうか。


・私とあなたの誕生日
「今日、わたしの誕生日なの、
 そして……あなたの誕生日」(しずか)

このセリフにはやられました。ぐっと来ます!

「木を守ろうとする子ども」という状況だと、どうしても、
「大人の無理解」だとか「大人の勝手な理屈」といった
ステレオタイプな構図が思い浮かんでしまうのですが、
そんな安易な方向に投げずに、
役目を終えた命をしっかり認めていたところが良かったです。
誰かが怪我をするかもしれない、という説明にも
冒頭に木から落ちたジャイアンで根拠を示し、
切り株という形で明確にその終焉を見せるという潔さ!

そしてそこから新たに芽吹いた命と、
「誕生」の意味を重ねるという構成も実に見事でした。
「誕生」の素晴らしさを描くのに
「終焉」を持ってくるというその手法、
その二つがひとつながりのものであるという視点にも
ただうならされるばかりです。


原作、アニメ通して数多くある誕生日話の中に
またひとつ、心に残るお話が加わったように感じられました。



その他の点については簡単に。


大野木寛さん脚本はある意味「巨人伝」のリベンジかなあ、
あの映画は(結果的に)根本的解決をぶん投げちゃってたけど、
今回は明確なテーマが貫かれてて良かったなあ。

しずかの栄養剤大量投与、不謹慎だけど笑ってしまった。
ポケットに一体何本詰めてきたんだろう、
乙女のポケットには秘密がいっぱい!?

おじいの木の心が飄々としていて良いキャラだったなあ。
いかにもな落ち着いた感じの老人よりも、
むしろ逆に長く生きてきたからこその境地が感じられる気が。

おじいの木がまち中を歩く画が良い!
「ブルートレインはぼくの家」もそうだけど、
夜の住宅街のど真ん中にあの大木とか、
そういったインパクトがもたらす「すこしふしぎ感」が最高!


その他、
ドラが水を差す保護者視点じゃなくて良かったなとか、
ポスターを貼ってる姿かわいいよね、とか、
いやいやタンポポちゃんもかわいかったよねとか、
きっとラストシーンの頃には綿毛を飛ばして
新たな命を紡いでいたんだろうなとか、
しずか花火振り回しすぎ、というか森で花火やるなよ、とか
酔っ払ったパパが「部長…」とか言ってたけどやっぱりあの人?とか、
パーソナル応援団長が「押忍」って空気読んだよ!とか、
動きが良かった場面と妙だった場面があった気がするとか
「ひものゆうれい」はやっぱりラーメン鉢に
ヤカンでお湯だよね!とか
しず父の部屋に飛行機の模型が置いてあったり、
窓に映った親子の会話とかの演出が良い!とか
切り株というと、「T・Pぼん」を思い出しちゃうなあとか、
ラストの「おめでとう」の横断幕と友人たち、
一体ドコでスタンバってたんだろう?
などなど、

ツッコミどころや見どころも多くありました。


 ◇

<ここにもかけたよドラえもん>
今回はお米にドラえもんを描きます。
ますますえかきうた(の順序)が
関係なくなってきましたが……スゴイので良し!

というか、あの方って、
某「手先が器用選手権」に出ていたあの方ですよね?
懐かしい!

一円との対比も良いのですが、
もうちょっとアップで映して頂きたかったのが残念。


そのうち、砂浜に巨大なドラを描くとか、
コーヒーにクリームで描くとか、
そういうのもいろいろ見てみたい気がします。

 ◇

次回は5月28日「アベコンベ」と
「のび太の知らないのび太」
(立体コピー)。

予告を見るかぎりでは
「アベコンベ」の方はかなりキれた話 になりそうな予感……!
アベコンベを構えてのび太を追い詰めるドラが
既に怖すぎます。
水田さんの演技にも大期待。

立体コピーの方は、
本人のあずかり知らぬところで、
偶然が異様に良い方向に作用するという
そのおかしさをどう表現するかに注目です。

来週は特に見逃せない回かも!?

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