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zoom RSS ドラえもん10年7月2日放送感想(ぼく、骨川ドラえもん&ドライブは掃除機にのって)

<<   作成日時 : 2010/07/03 19:50   >>

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「ドラえもんが自分のところにも来てくれたら良いのに」
という願望、 
転じて、
「ドラえもんに自分の言うことを聞かせられたら無敵だ」
という野望、 
誰しもが一度は頭によぎったことのあるそれらの考えを
実際にやってしまった人物がいる。 
そう、骨川スネ夫その人だ! 
……と、いうお話。



ぼく、骨川ドラえもん
  →原題「友情カプセル」 てんコミ4巻


「緑の巨人伝」脚本の大野木さんに
「新宇宙開拓史」の腰監督、
総作画監督の丸山さんも参加されているという
豪華な回。


原作に対してタイトルが変更されていますが、
内容を的確に表し、
かつインパクトを持たせるにあたっては妥当なように思えます。

が、肝心なのはその内容。
個人的には微妙に消化不良な印象が残ってしまいました。

・「スネ夫の親友になったドラえもん」という衝撃
・スネ夫の黒さ
・のびドラの友情
・のび太とスネ夫の間を行き来し、振り回されるドラ(ギャグ風味)

と、いったそれぞれの要素が盛り込まれ、
なるほどなと思わされる部分があっただけに、
逆に、どれかを掘り下げるでもない
いささか中途半端な感じにもなっているのが
もったいなかった気がしました。

絵とか動き的な方面の見せ方はとても良かったので、
どの系統かに絞って、もうほんのワンシーンでも
オリジナルの要素を加えて欲しかったようにも思えます。


少し文句っぽいものもつけてしまっていますが、
それだけ期待しているということでもあるし、
基本的にはじゅうぶん面白いよ!判ってるよ!と、いうことで
ご了承ください。


 ◇

のび太を殴ってしまうドラえもんもさることながら、
スネ夫と並んで歩くドラえもん、
次第に小さくなっていく後姿、
ベッドに腰掛けたスネ夫とじゅうたんに座るドラえもん、
その関係性の表現と、
当然のようにスネ夫の部屋に居るドラえもんという、その衝撃。
そのへんがとても良かったからこそ、
もっとぐぐーっとですね、
のび太も視聴者ももっとガーンと打ちのめして欲しかったな、と、
その辺を強調するオリジナルエピソードが欲しかったなとか
ゼイタクなことを望んでしまうわけなのですよ。ううむ。

あとはのび太→ドラとスネ夫→ドラの存在の捉え方だとか、
「親友」という言葉の使い方の違いですとかを、
改めて考えさせられる機会となりました。
関さんの声がついて動くことで、
ドラを「ぼくのロボット」と称することの
とてつもない違和感も確かめられます。
こういうのはやはり、アニメの強みか。

そして大原さんの演技がまた素晴らしい。
 「ドラえ、もん……。
  友情カプセルがあるかぎり、
  きみは、スネ夫の親友なんだね……」
の部分なんかはもう、
涙ばかりかハナまで垂らしちゃってるのに
汚らしい感じではなく、胸に詰まるような
打ちひしがれようがたまりません。

のびドラの関係を馬とびで表現するシーンも印象的。
129.3kgが一瞬のび太にのしかかってる気がするとか
そういう無粋なツッコミは置いておくとして、
馬とびって信頼関係がないと、
あんな風に楽しくできないと思うのですよ。
ましてやのび太は運動苦手だし。

というか「このーっ」「まてー」「アハハ」「フフフーン」
って、 なにこの恋人ごっこ。 いいぞもっとやれ。

のび太がドラに再会したときに喜んで抱き上げて、
慎重に「そっと抱きおろす」という
さり気ない表現も見事でした。

 ◇

「宿題は自分でやらないと」と言いながらも
結局「出しますよ」(敬語がミソ)
とスネ夫に道具を出してしまうドラえもんと、
普段のび太に無理難題を吹っかけられて
道具を出すドラとの違いは、とか、
そもそもドラえもんがやってきた理由との関連は、とか
その使命は使命として、
普段一緒になって遊んでいるような関係こそが(二本目「掃除機」参照)
親友ということなんだろうかとか、
視聴者がいろいろ解釈したり
考察することのできる深い話でもありました。

 ◇


ドライブは掃除機にのって →てんコミ18巻


石でもなんでも催眠術がかけられるという、
「無生物さいみんメガホン」(メガフォン)のお話。

こちらのお話には
アニメ「ドラえもん」総監督であり、
映画「人魚大海戦」を手がけられた
楠葉宏三監督が絵コンテとして参加されています。

一本目もそうですが、
スペシャル回でもない普段の二本立ての回に
さりげなく中核スタッフを投入するあたりに
基本の通常話を大切にする姿勢が伝わってくるようです。
むしろ映画とかSPが普段と違いすぎて
空回ってる気がしないでもないのですが……

閑話休題。

なんと言っても「無生物さいみんメガホン」の持つ楽しさが
十二分に表現されていたなという感想です。

スーパーカーが(暫定)二台そろい踏みして
レースを繰り広げるというオリジナル要素も燃えます。
ただ、オチが原作通りだったので
つながりが悪くなってしまったのと、
若干テンションが下がってしまったような印象があります。

催眠をかけられたモノが他人にはどう見えるかについては、
個人的に謎が残ってしまいました。


以下、いつものように具体的な点について。


・「いつもはみ出すのはぼくなんだ、いいよーっだ!」(のび)
ツンデレ、じゃなかった、募る悔しさの表現。
手を上げて喜んでいただけに
スーパーカーに乗れない残念さもひとしおでしょうか。
走って帰る様が、
俗にいう「かけっこの遅い人の走り方」
(足が急ごうとするが体がついていかない)
であることに妙に感動。
強がって胸を反らしているゆえでもありますが。


・ピヨピヨ砂嵐テレビ
ママに「ここんとこをやく60度の角度で」
殴ってもらえば良いのでしょうが、近くに居ない様子。
かんしゃくを起こしたのび太の
「実力行使」ぶりがすごいですが、
一連の流れを見ていれば気持ちはわかる。
こういうときにドラえもんが止めて話を聞いてくれるのは
やはり幸せなことなのでしょう。

一本目のスネ夫の部屋もそうでしたが、
アニメドラは現実より若干昔の雰囲気を残す設定のようで、
テレビがブラウン管アナログのままとなっています。
2010年としては無理がある部分も有りますが、
前述のママチョップ的にもやっぱり「厚み」がないとね。

今回放送分から比率が変更されていることを考えると
(アナログ4:3テレビだと上下に黒帯が出るようになった)
少し皮肉かもしれません。


・「きみは自動ピアノだ!」(のび)
「のび太くんピアノなんて弾けたっけ」に続くセリフ。
ドラえもん、ナイスツッコミ!
そして動じることなく自動ピアノを設定するのび太…頭いいね。


・「らららんらんらー」(のび&ドラ)
「ネコふんじゃった」の歌詞は無し。ドラもネコだしね(違
ともあれ、楽しそうに(自動)演奏しながら
歌うのびドラが可愛すぎます。
バット(ラッパ)を吹くより、踊ってる方が多いドラとか、
のび太の手が適当にバンバン叩いているだけだったりとか
すみずみまで楽しさがあふれた場面でした。

歌い踊るだけなら、ラジカセでも良いのですが、
学習机とバットでそれを実現するというところに、
このメガホンの魅力が表現されている気がします。


・「やだちょっと待って、考えてみれば……」(ママ)
ママやパパが道具の餌食になる話って
どうしてこんなに楽しいのでしょう。
三石さんの演技がさらにそれを際立てます。
光の速さで階段下へ先回りしてイタズラをしかけるのび太と
楽しそうに床マットを運んでくるドラがさらに良い感じ。
空飛ぶ座布団をなぜか離そうともせず、
くるくる回り続けるママの姿に道具被害のプロ魂を感じさせます。


・ドライブは掃除機にのって
客観的に考えたらちょっと恥ずかしいはずなのに、
なんでここまでカッコいいのか!
吸引ヘッドを肩に担ぎ、
電源コードをシートベルト代わりにして、
おヒゲなびかせ風を切って走る!
柄の部分のスイッチがブースターになっているあたりに
「わかってる」感があります。


・TANAGAWA CIRCUIT
教習所どうやって借り切ったんだろう。
やっぱり「貸し切りチップ」?
街中でスピード違反はできないから、という自主規制的なものを
教習所のコースに催眠をかけてサーキットに仕立て、
スーパーカーVS掃除機のレースに転換するというその発想が見事!
メガホン活用の新たな可能性も感じました。


・スーパーカーになった掃除機と、
 ゴミ収集車になったスーパーカー

本来ゴミを集めるのは掃除機で、その掃除機がスーパーカーになり、
スーパーカーがごみ収集車にされるというフシギな構造。
原作通り、気の毒ながらも楽しいオチでしたが、
カーレースとしての決着があいまいになってしまったのが残念。
のび太は体当たりをかけてきたスネ夫たちを
卑怯だと言っていましたが、
強制戦線離脱工作だと考えれば、それ以上に卑怯かも?
スーパーカーと掃除機の
これ以上ないほどの異種ガチバトルという熱さやカッコよさも
少し薄まってしまったような気がしました。


・「無生物さいみんメガフォン」の適用範囲?
原作で掃除機に乗っていても「絶対に笑われない」のは
周囲もスーパーカーという催眠に巻き込まれるためと
考えていたのですが、今回のアニメ化では
必ずしもそうではないのでしょうか。
「カッコいい」と言っていたのは幼児であったり、
スネ夫には「なんだよそれ、傑作だね」と笑われていたので、
性能はともあれ、掃除機には見えるのかもしれません。

とはいえ、オチでゴミ袋を持ったご婦人が
大挙して押し寄せたことを考えると、
あきらかにその場に居なかった人にも影響を及ぼしている様子……
そもそもあの程度の音量で
たくさんの人が教習所まで来ることもおかしいので、
「ゴミを持った人が車にゴミ袋を載せる」ところまで含めて催眠なのか。
深く考えると謎なのでとりあえず気にしないことにします。

 ◇

道具を使って遊ぶ楽しさがふんだんで、
掃除機が本当にスーパーカーに見えてくるような映像も
見どころの一編でした。


 ◇

<ここにもかけたよドラえもん>

今回は……手巻き寿司でドラえもんをつくります。

「いや…『かいて』ないだろっ!」
と、いう全国2千万のドラえもんファンのツッコミが
殺到したことと思われますが、
もうここまで来たらなんでも良いでしょうか。

ええ、まるとかユーフォーとかうえきばちは関係ないですが、
心の中でエンドレスリピートすれば良いのです!

もはや「えかきうた」と別次元に行っていることを除けば
すごいことには変わりありません。

いろんな場所で、いろんな方が、
いろんな媒体・方法でそれぞれの「ドラえもん」を描く、
そのこと自体がとっても素晴らしく素敵だと感じます。

と、いうか当初の予想を上回ってアーティスティックになってきたなあ。
ミニコーナーと言いながら、
数が集まればちょっとした展覧会とか
アート映像集ができそうなんですが、いかがでしょうか。
「THEドラえもん展2(仮)」とかに混ぜても違和感なさそう。

※テレビ朝日ドラえもん公式サイトで
「えかきうた」作品募集を行っています

 ◇

次回は7月9日、
「海坊主がつれた!」と「家がロボットになった」
そして2011年公開の映画の最新情報を放送予定。

「海坊主」ではのびドラのパパ孝行とオチの表現に期待。
「家がロボットに」は家のキャラクター付けが楽しみです。
どちらも地味ながら、アニメになるとさらに面白くなりそうな作品。

特報映像ではスタッフも公開されるのでしょうか……
監督はおそらくあの方ですが、脚本はどうなるでしょうか。
そして「彼女」や「彼ら」のデザインがどうなっているか……
怖くもあり楽しみでもありつつ、とにかく必見!?

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2010年7月2日 ドラえもん
「ぼく、骨川ドラえもん」 脚本:大野木寛    絵コンテ・演出:腰繁男    作画監督:田中薫 丸山宏一 前回の「無敵砲台」に続いて、スネ夫の金の権力がドラ達を苦しめるお話です。 なんと「緑の巨人伝」監督の大野木さんΣ(・ω・;|||と「新・宇宙開拓史」監督の腰さん ...続きを見る
京大藤子F不二雄同好会のブログ
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ジャイアンの従兄弟の部屋には薄型テレビが置いてましたね。
とら
2010/07/05 12:00
こんにちは。
引越しの話のいとこですよね。ありましたね、薄型テレビ! 
あの話は本棚の本や柔道着、家具などが細かく描かれていて印象的です。
原作も最後の方はコードレス電話が出ていましたし、アニメ「ドラえもん」の世界でも現実よりゆっくりと設定が変化しているのかなと感じました。
春巻き
2010/07/05 22:38

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