今をトキめかない

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zoom RSS ドラえもん10年12月10日放送感想(のび太のだいこん大決戦)

<<   作成日時 : 2010/12/31 16:47   >>

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ゆりのラッパにかぼちゃの馬車、
踊るだいこんと一緒にロマンチックなダンスパーティ! 
→→ さらわれたしずかちゃんを追いかけて、
手に汗握る攻防戦!
桜島だいこんの一撃にドラも敗れ、
果たしてのび太軍に勝機はあるのか!?
……恐ろしいことに二本立てじゃないのですよ、
このあらすじ。

今さらの感想になってしまいましたが、
とっても面白いおはなしでした。


ひとことでまとめると、
・カオス過ぎる
・お馬鹿とボケしか居ないのか月見台!
・しずかが全体的に可愛くてけしからん!
・大根食べたくなった買ってこよう
だった今回。


 「隊長! ボケばっかりでツッコミが居ません!」 
 「大変です! 善良な八百屋さんAまでボケに回りました!」
 「だめです! 川原で焼き芋中の区民Cでさえ
  この事態を受け入れました!」 
と、いう具合に私の脳内はまさに大混乱に陥りました。

総ボケのカオス回は観ている分には非常に楽しいのですが、
感想を書こうとなると途方に暮れてしまいます。
要するに力量不足なのですが。

と、いうことで以下あらすじに沿って、
実況風に全ツッコミという暴挙に出てみました。
お時間のある方はお付き合い頂ければ幸いです。

 ◇

のび太のだいこん大決戦
 →てんコミ21巻ほか
「だいこんダンスパーティ」+オリジナル展開

「のび太の〜」ではじまるタイトルが、
映画みたいでカッコイイですね!
この題に負けじと劣らない、
壮大な戦いが繰り広げられたおはなしでもありました。
「壮大な」の前に「馬鹿馬鹿しくも」が入る気がしますが。


さて、ただいまー!と元気良く帰ってきたのび太。
いつもと同じ、自分の家の玄関、
しかしそこには見たこともない蝶が……?
蝶がいざなう少しフシギな物語。
なんとも文学的で美しい導入です。
よもや、数分後にカオスワールドへ突入するとは思うまい。

珍しい蝶を捕まえようとするのび太だったが、
なぜか「花をいじめちゃダメ!」と制止するドラえもん。

「花だよほら」と画面がアップになると、
なるほど、がくの部分が胴体になり、茎が尾に、
めしべが触角に、花弁が羽根になっている……!
ドラたちよりも繊細な線と色使いで描かれ、
ぐっと引き込まれるような美しさです。

原作のデザインをベースにしているのですが、
本当に「蝶の花」だ!と感じさせるものがあります。

昔、蝶のような羽根と金魚のようなひれを持つ花の絵を
描いたことがあるのですが、
モチーフになったのはもしかしたらこの話だったのかも……

それはさておき、
この花の正体は「新種植物製造機」でつくった
空とぶスイートピー。

「レーザーメスと電子のりで球根をいじりまわす」
とのことですが、
染色体に手を加える作業がこんなに簡単にできるとは……
リアルに考えたら、
生態系に重大な影響を及ぼしてしまいそうではありますが。
オチで意外というか実に原始的な対処法が用意されていました。

完成した球根を植木鉢に埋めるドラ。
手で押し込むときの「ぽみゅぽみゅ」音がらぶりーですね。
……球根の植え方ってこんな適当でいいのかなあ。

ともあれ、さすがに育つまでは悠長に待っていられません。
このアニメ23分くらいしかないから、いそがなくちゃ。
と、いうことで、ここでタイムふろしきの登場!
時間を進めるから藍色の面が上ですね。結構レアかも。

チューするリップということで、唇を奪われるのびちゃん。
葉っぱが伸びて抱きついて……
「思ったより積極的」って、
ある程度はドラの想定の範囲内だったのか!

場面の合間に、先ほどのスイートピーを
ターゲットにして追いまわすブチューリップ(仮)さん。
可愛らしいと同時に、原作よりも人間的に感じさせる描写です。

のび太が「適当」に作り上げたのは
頭がネズミの「チューチュー」リップ(仮名)。
のび太さんは「こんなのができたんだ」
と言っておりますが、明らかに狙ってるよなあ……
使用者のイメージを読み取って、
ある程度は自動制御なんじゃないかという気もします。

先ほど自分が「花」だと強調したことも忘れ、
大パニックを起こした22世紀のネコ型ロボットさんは、
そのままタイムマシンで逃亡してしまったようです。
反動でイスがくるくる回っている間は
のび太も一応殊勝にしておりましたが、
ぴたりと止まると同時に
「さあ面白い植物をうんと造るぞ!」とノリノリ。

その横をチューチューリップが走り出ていき、
彼らの意志とのちの反乱につながる可能性も感じさせます。
この他にもいろいろ細かく伏線が張られているあたり、
ただ壊れた話というだけでなく、
「計算されたカオス」のようなものを感じさせます。


さて、こと道具の悪用と創造的応用に関しては、
天才と評判ののび太氏。
ゆりを改良して出来上がったのは、
ラッパのような音色を奏でる一株。
これがほんとのトランペットリリーですね。
リリーと言うとキテレツの
あの娘を思い出してしまうのですが。

のびたが「しーっ」と合図すると、
演奏を止めるゆりかちゃん(仮名)。
意志の疎通がはかれるとは、愛好家が泣いて喜びそうです。

階下のママから
今夜はおでんにするから、だいこん買ってきてちょうだい
と、声をかけられたのび太。
そう、全てはここから始まった……

いや、まだまだ常識の範囲内なのですが、
このあたりから何かが決定的にカオスに傾きはじめる分水嶺。

「とびっきりおいしい新種のだいこんをつくって
 ママを驚かせよう!」と意気込むのび太さん。
そして出来上がったのは……
二足歩行で走り・踊り回るだいこん!

いや、確かに驚くだろうけど!
とってもこの上もなく滅茶苦茶驚くだろうけど!
食べることを全く想定されていないアクティブだいこん、
「おいしい」はどこいったんですかねえ?

おでんのことは四次元の彼方へ吹っ飛び、
なにやら思いついたらしいのび太さんは
ルンルンと種子をいじり回しだしました。
しかしその様子をじっと見つめる影がひとつ……
その正体は、先ほどの試作一号ことだいこん太郎(仮名)。
目はないのに、「見つめている」のがわかる、
意志と知性を感じさせるまなざしであります。

場面変わって、源さんのお宅。
ソファに座り、足を軽くぱたつかせ、退屈を訴えるしずか。
スリッパを履いたおみ足のアップがero…じゃなくて、
これも実は伏線なのですねー
どんな画面にすると意味が生じてくるかというのが
よく考えられています。

今回スカートが短くてけしからん気がしますが、
それも伏線なのです、他意はない…はずなのです、きっと。

日常に飽きた美少女の元へ
触手 つるが伸びてきて、お城のダンスパーティへの誘い。
家のドアを開けた先には、ナスの馬とかぼちゃの馬車!
絵本で見た光景が実現!
なんと夢のあるときめきの展開なのでしょう。
こんなことのできる人間は一人しか居なかったり、
いっつも聞いている声に似ていた気がしますけど、
そこは乙女の夢の実現のためにも考えない方向で!

ドライで現実的なことに定評のある源しずかさんも
思わずわーいと両手を挙げて喜んでしまいます。
セリフはないけれど、子どもらしい感情が伝わってきました。

そんな夢の馬車の行きつく先は……
満面の笑みで出迎えるのび太。
『びよょょょん』という効果音が、
しずかの「がっかり感」をこれでもかと代弁しております。
「なあんだ、のび太さんか」と言いたくなるのも
無理ありません。
薄々わかっていたのでしょうけど。

しずかを案内して部屋に戻ると、
いつの間にか仲間を増やしただいこん足がズラリ。
メルヘンで夢のある物語から、
ちょっと不気味でホラーじみた雰囲気へ突入。

そこへリーダーと思しきピンクだいこんがやってきて、
しずかに手…ならぬ葉を差し出しました。
どう考えても怪奇現象なのですが、
特に気にすることもなくだいこんとダンスをはじめるしずか。
異様な光景にも物怖じしないヒロインは
やはり只者ではありません。
われらが主人公はこれっぽっちも立場なし!


「こらっ!しずかちゃんとおどるのはぼくだぞ!」
と、鼻息荒く、だいこんに詰め寄ろうとしたところで、
最終兵器玉子さん襲来。
「だいこんはどうなったの?」との声に、
とりあえずドアの近くにいた気の毒なだいこんDを
ひっつかみ、生贄として差し出すのび太。

ママは暴れるだいこん足を目にして、
「何よこれ!」と顔色を変えますが…当然です。
常人の神経なら卒倒するか
とりあえず警察に通報するレベルですね。
嗚呼、可哀想なママ!
と、思いきや……

「ほんと! イキがいいわね!」
と、顔を輝かして階段を下りていく玉子さん。
いや待て!「イキがいい」で納得できるものなのそこ!?

だめだもう今日は す べ て が お か し い ……

とはいえ、原作「魔界大冒険」での
パパの「やわらかい石」のような珍妙解釈もありますから、
極端なだけで意外とありえる行動かもしれません。
だいたいマトモな神経では、
未来の世界から来たと自称するだけの、
昼間っからドラ焼き食べてばかりのタヌキロボットさんと
同居なんてできないでしょうしね。
正確には息子の方にむしろ問題があるのですが

怪奇現象に理解のある母親のおかげで
事なきを得たのび太さん。
「ぼくと代われ!」と詰め寄りますが、
次の瞬間にはリーダーだいこんと踊ることに……
ああなるほど、説明が足りないとこうなるのですね。
間違ってはいませんが、
無言で温かく?見守るしずかと他のだいこんの後ろ姿が
シュールすぎます。

そのころ台所では、
ママによるだいこんバラバラ事件が間近に迫っておりました。
怪奇にはスプラッターで挑むというわけですね。
もう何がなんだか。

まな板の上にだいこんを押さえつけ、
「さあ、じっとしてなさい」
と笑顔で包丁を近づけるママ。
哀れなだいこんDは震え、
汗だか涙だか水分だかを浮かべ怯えております。

客観的に見れば
 「お夕食のおでんのために
  だいこんをおいしく料理しようとしている主婦T」
という、ごく普通の光景のはずなのですが……
なんか怖いよコワイヨうひぃぃ。

玉子さんのメガネがギラリと怪しく光り、
ついにその刃が白くやわらかい肌に……
と! ここでだいこんDがママの制止を振り切って逃げ出した!

台所で繰り広げられる
だいこん足とママの壮絶な追いかけっこ。
戻ってきなさい! 悪いようにはしないからね」(玉子)
いや…悪いようって、悪いようにしかならないだろう!
だいこんにとってはそこで 終 了 だから!
ダメだ…! この玉子さん完全にイッております。
包丁怖いよ包丁。
料理なんだけど、いや料理なんだけどなんか違う!

そんな騒動をよそにカメラは切り替わってのび太の部屋。
しずかと踊るのび太はデレデレと人生至福の時であります。
さきほどとは逆に、テレビ画面の向こうから
「俺と代われ!」的な怨念を一身に集めていることでしょう。
しずかも別にまんざらではないのですかね。
うむ、個人的には実によろしい傾向だ。

そこに視聴者の気持ちを代弁して(?)、
ママとだいこんDが乱入!
だいこんDの悲しみと、
他のだいこんの大パニックを目の当たりにしたママは
「おでんはやめましょ」
真顔で立ち去っていきました

…って、なに!?その真顔?
あれほど「いざ切り刻まん」とノリノリだったのに!
というか、だいこんが息子の部屋で飛び回っている光景は
意に介せずスルーですか!?
さきほど「騒ぐんじゃない」と怒っていたことも忘れたのか。
あるいは、あまりの事態の異様さに「何かのメーター」が
振り切れたと考えたほうがしっくりいくでしょうか。
もっとも、この話にマジメな考察は意味をなさないと
十分承知はしておりますが。

その"だいこん乱"のまま、
なぜかしずかをさらっていくだいこん集団。
どこぞやの悪いキノコやカメさん軍団のようでもあります。

当然「しずかちゃん!」と必死に追いかけるのび太氏。
ヲヲ、なんかタイトルどおり、
劇場版っぽく派手に盛り上がってきたぞ!

……と、狙ってるんじゃないのというタイミングで、
唐突にドラえもん氏が引き出しを開けて戻ってきたおかげで、
哀れのび太は激突し、ぴよぴよノビることに……
ドラは「だいこんが、逃げていく」
と、3の字口で見たまんまな感想を漏らしております。
どうせならそこは、
某1号さんの「名月や けむりをはいて おちていく」風に
5・7・5でキメて頂きたかったものです。

「だいこんたちがしずかちゃんをさらって
逃げちゃったんだ!」(のび)
「ええー!」(ドラ)
ああ、よかった普通の反応だ!
普通って素晴らしい! イエー。

「大変だ、機械を使って仲間をどんどん増やしたら、
日本中走るダイコンだらけになっちゃうよ!」(ドラ)
……ええと、そこでしずかの心配はしないんですかね……
…普通ってなんだっけ?

「だいこんだらけ」になるだけにあらず、
走るんですからね、そりゃ日本、いや世界の一大事です。
今こそ国連事務総長に電話ですね!(違


画面切り換わって、
道の向こうからナスの馬に乗って
駆けてくるのび&ドラ。
馬には乗れないはずののび太だけど、ナスだから良し!?

のび太は
「ママがだいこんをおでんにしようとしたことを怒ったんだ!」
と推理しますが、
ドラはしずかがさらわれた理由を
「仕返しに料理するため」と分析。
いやどうしてそこでそんな発想に飛躍する……

律儀に前掛け着用で包丁を手(葉だけど)にし、
近寄ってくるだいこんのイメージが怖いのなんのって。
そして「まな板の上のしずか」の図が
やっぱりero…この妄想ロボットめ! いいぞもっとやれ!
もう作画の方もノリノリですね。

さて空き地でサッカーをするジャイスネの前に現れたのは、
しずか拉致中のだいこん軍団。

だいこん足にもみくちゃにされたふたりは事情を知り、
「ギッタギタにしてやる!」
と闘志をたぎらせる! 
ここでしずか奪還だいこん討伐隊は四人になった!

フエルミラーでナス馬を増やし、
追跡をはじめる四人。
画面四分割で映し出す効果がカッコいいですね!!
カッコよさと裏腹に、
乗ってるのはマッチ棒の脚を生やしたナス だとか、
さういふことは気にしてはいけない。

たまに出てくる高台のコンクリート斜面を駆けるナス馬。
…て、ココこんなに高低差あったっけ?

「ぐだぐだ言ってないでおれに続けぇ!」
と斜面を駆け下りる剛田さんかっけー!
ナスマッチな脚にもかかわらず、
重力ペンキを使ったかのような驚異の壁面走行ですが、
カッコよければこの際よし!

十字路でばらばらに分かれるという
実に戦略的逃走をみせるだいこん軍と、翻弄されるのび太軍。
実写のようなリアルな路地をだいこんが駆け抜け、
女子高生のスカートがひらり。
これは視聴者サービス…では断じてなく!
(たぶん)綿密に計算された演出なのです!?
その通りタイミング良く「だいこん足!」と叫んだのび太が
淑女の皆さんに哀れフルボッコ状態。

さりげに後の伏線にもなっているのですが。
ナス馬までぐったりしているのが悲惨です。

そもそものび太を殴るより
走るだいこんとナスに驚くべき……
と、書こうとしたところで、
月見台すすきが原のご町内の皆さんの
驚異的適応力を思い出しました。
ソーデスネ、足の生えただいこん如きにいちいち驚いてちゃ
暮らせませんよねこのまち。


と、いうことでジャイスネがやってきたのは八百屋さん。
店頭に並べられただいこんを見て、
ここに隠れているに違いないと確信する二人。
そおですよねえ、やたらだいこんが多すぎだものねえ。
このタイミングで大量にだいこんを仕入れる八百屋なんて、
そんなに都合のいいことはないはずですよねえ!?

八百屋の店頭で「ただのだいこんのフリなんかしちゃって」と
葉を引っ張り、商品を振り回すゴリラとキツネ。
傍から見たら完全にキ…おかしいのは既に味方からだった!!
そこへ当然のごとく店主が現れて、
「こらー!」と一喝。

よかった……フツーの人が居て。

と、ジャイスネが置いていったナス馬を見て、
こんなでっけえナス、仕入れてたっけなあ
と、手綱を引っ張りながら店の奥へ入れる八百屋店主。

……だめだぁぁぁぁっ!
ごく普通のご町内の八百屋Aまでボケに回った!!
ダメだこのまちボケしか居ないぃぃぃぃっ!

とそんな様子を尻目に、
だいこん(本物)の陳列台の下に隠れていただいこん足が
悠然と退却していきます。

…そんなに「都合いいこと」がありました。
なんと!あれほど大量のだいこんがまったくの偶然だった!
敵はその下に居た! なんという古典的戦術!!

ええい、もうここは練馬区なんだから
練馬だいこんが農家産直で販売されてるんだよ!
住民も「イキのいいだいこん」に慣れてるんだよ!!
ってことでどうだ!(ヤケ)

でも、このだいこん青いし太いし、
どうみても青首大根の気がするけど、
そこは気に…しちゃいけないデスネ。
まあ、アニメ的に青首大根の方が
映えるし判りやすいってことでしょう。
せっかく練馬区が舞台なのでちと惜しいですが。

と、カオス話にマジツッコミをしてもしょうがないので、
次の展開へ。

しずかを連れ去っただいこんの追跡に
唯一成功していたのはドラえもんだった!
ここまでのび太いいとこなし!

これまた都合よく川原で焼き芋をする練馬区民C がおりまして、
リーダーだいこんが
焚き火の上をぴょいっとジャンプ。

続き、しずかを輸送中の部隊も華麗に飛び越えていきますが、
なんかこういう動きのゲームあったような気がしますね。
その辺の大根を引っこ抜いて敵に投げるUSAなやつとか。
あれ?カブだっけ?

そうして焚き火越え横スクロールアクションの三番手は
ナス馬に乗ったドラえもん。
最後尾、すなわちオチ担当の法則に違うことなく、
颯爽と火を飛び越え…たかと思ったら、
マッチ棒の脚に引火。黒こげ。

へいっ! 焼きナス・焼きタヌキ一丁上がりっ!!

ようやく異変に気づいた練馬区民Cが駆けつけると、
そこにはおいしそうな焼きナスがご用意されていましたとさ。
さすがにちょっとは驚いていますね。
でもこの人もこのあとおうちに持って帰って
おいしく頂いちゃったりするんだろうなあ。やっぱり。

一方ダメージから立ち直ったらしいのび太と
ジャイスネが合流すると、
どこからともなく聴き覚えのある曲が流れてきて……

なんと!だいこん共が塀の上で
「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」を踊りだした!

もう勘弁してください! ツッコミきれません!!!
誰が音楽セットしたんだとかそんなことは些細!
きっとさっきのハープやラッパの音楽花が協力しているんだよ!

跳ねるだいこん足も軽やかに、
腰(?)もフリフリ華麗な舞いを魅せるだいこん盆踊り隊。
夏限定のエンディングでも
のびちゃんの腰が入ってますからね、再現度も高いです。

完全に頭に血が上ったのび太たちが引き付けられている間に、
しずかを乗せただいこんはその後ろをスタコラと通過。
アップでぼかしてしずかの上体が見えない構図が見事。
戦略としては、定石なんですよねー。
ここまでキレイに引っかかると気持ちいいくらい。

ドラの声にようやく我に返った一同は、
ついに学校のうら山に追い詰める!
うら山は広いのでちっとも追い詰めてないというオチだけど!

お願い、おろして!とだいこんに呼びかける
囚われのヒロインですが、勿論聞き入れられません。
だいこんだけにおろす気はないようです…って、
これひょっとして伏線?

そもそも「だいこんが女の子をさらっていく図」は
まち中の皆さんが目撃しているはずなんですけどねえ。
普通なら大騒ぎになるはずの異常事態というか怪奇現象というか……

まあ、そのあとを野比さんとこの息子と
青いまんまるロボットが追いかけているので、
まちの人にも「いつものこと」と認識されたのでしょう。
やはりのび太たちだけで助けるしかありません。


万策尽きたところで、
のび太が事態打開のために発した言葉は……
「ドラえもん! なんとかしてえ」。

かくてドラたちに「真面目に考えろ!」
と、ぶん殴られる我らが主人公。

すごいや! 味方の戦力を削ったぞ!

……だいこん軍に比べて、
まったく戦略というものが考えられておりません。

ここでさらにスネ夫が
独断で部隊を離れて先行するという愚を犯したばかりか、
見え見えの囮に引っかかって、だいこん雪崩に潰されることに……

石段とか坂道攻めってのは、
常に「何かが転がってくる可能性」を考えないとねえ。
本日、「ドラえもん」は、ちびっ子にも判りやすく
「戦略」とは何かを学ばせてくれるアニメになりました。


続いてスネ夫の異変を察したらしいのび太が映し出されますが、
彼の場合は特に策を弄するまでもなく、
後ろからちょいと小突くだけで終了。
さすが弱さに定評のある主人公……
だめだ勝ち目ないよーこのひとたち!

次なる犠牲者はのび太の声を聞きつけたドラ。
周囲を見回すが、時既に遅し。
つるにつかまって飛んできた桜島だいこんに潰され、
ぺらぺらりんにされてノックアウト。
「桜島だいこんー!?」と説明ゼリフを言う間に
逃げれば良かったのに

ああ、悲しき解説役気質。

人類最後の希望、われらが剛田武氏は闘志に燃えて
山を駆け上がっていきますが、
「抜くなよ! 絶対に抜くなよ!」とばかりに
ちょこんと頭を出しただいこんの葉を
馬鹿正直に抜きにかかります。

……誘惑に負けたというよりも、
正面から突っこんでいきたがる性格ゆえでしょうかね。
しかし根菜というのは、地下に真の力を隠しているわけで……
かくて立ちはだかる超巨大だいこん!
だが、男の中の男!剛田武は一筋の汗を浮かべつつも、
真っ向から戦いを挑む!

 ←  ↓  →  

巨大だいこんの必殺の一撃がヒット!!
蹴りしか使えない敵とはいえ、
このサイズの差はどうにも埋めがたかった!


かくて、全員揃って十字ばんそうこう姿で、
作戦を練り直す一同。
この程度の負傷で済んでいるのは
さすがの耐久力ではありますが、
頑丈なだけでは勝ち目はありません。

新手のだいこんの登場については、
奪った「新種植物製造機」を使い、
さらに早く育つよう改良を加えたのだろうという分析。
ますますもって厳しい状況に、垂れ込める重い空気……

そこでスネちゃまに名案が!?
と思いきや、「おフランス語の塾が…」と逃亡を図る始末。
ジャイアンとのび太にぐりぐりされますが、
先ほどのように問答無用でぶん殴らないだけ、
戦力の損失というものを学習したのかもしれません。

スネ夫のボヤキでようやくだいこん軍の場所と様子を
「スパイ衛星」で探ることを思いついたドラえもん。
やっと道具を使うことを思い立ちましたか皆さん。
のび軍に唯一アドバンテージがあるとしたら、
ドラの道具しかないのですがねー。

ただ道具は所詮使う人間次第なので、
やはり戦略が重要なのです。
最強武器も当たらなければ意味が無いのです。
装甲の堅いところをかち割ろうなんざ、無理なのです。
背後の弱点を(略)

閑話休題。
「敵のアジトはわかった! のり込むぞー!」
と、ときの声を上げるジャイアンたち。

一方しずかは降ろされたことで余裕ができたのか、
だいこん砦の最上階(?)で
「あたしはとらわれのお姫さま」と夢見る乙女モード。
呑気というか状況を認識しているのかという気もしますが、
のび太たちを信じていることの表れでもあるのでしょうか。
自力脱出を図るにしろ、機をうかがう必要はありますしね。
…とりあえずそういうことにしておく。

そしてついに訪れた決戦の時!
ぱらぱぱ〜んと「オルミムスに乗って」(※原文ママ)が流れ、
だいこんをかき分けかき分け突き進むのび軍!
しかし敵は圧倒的に数で勝っている!

"だいこん津波"がドラたちをひと呑み……って、
無策で突っこんでいけば、そうなるよね。
ていうか本日何回目だよこのパターン。

ええと、ひとりずつのときに学んだことが、
三人と一タヌキになってまったく生かせていないと……
やっぱりだめだこの作戦部隊!

ようやく「弱点を突く」という基本中の基本戦略に
思い至ったらしい一同は、
ドラから、あるアイテムを借りて再びだいこん軍に挑みます。

再び迫り来るだいこんの群れ。
そこでのび太たちが掲げたのは……
だいこんおろし(おろし金)!

効果てき面! 恐怖におののき逃げ出すだいこん足。
よく考えれば序盤のママのシーンでヒントは出ていたのですね。
なんだか遠い昔の出来事のように思えます……
ていうかこの話ムダに壮大すぎる。

知力というよりは強引な力技でしたが、事態は解決……?
斬新なだいこん型のワイプで切り抜き、
場面換わって無事に帰ってきたしずか。
最初から砦の上に回ればよかったんじゃ、とか
透明マント着用で空から急襲すれば……とか
考えないでもないですが、
今回はひたすらカオスでお馬鹿な騒動を楽しむおはなしだから、
これでよしなのでしょう!

なぜしずかをさらったのかということについては、
「しずかちゃんと自分は仲間だから、食べられないように助けた」
とのこと。

しずか、というより、そのおみ足が、仲間……
その言葉の意味についてはジャイスネドラは察したようで、
ただひとりのび太だけが首をひねる状況。
だがしかし! 珍しくのび太にも理解できた!
純粋な少年である彼はストレートに口に出します。

「わかった! 
 つまりしずかちゃんの足はだいこん足ウワァア゛ー!


自称元とらわれのお姫さまの平手を食らって
華麗に放物線を描いて吹っ飛ぶのび太。
本日最後の教訓:
 思ったことは素直に口にすればいいものではない

女心を理解する上でも、実に教育的で素晴らしいアニメです。

と、いうかしずかの足は別に太くはないよね……

歩くだいこんである彼らは、
自らの容姿に自信と誇りを持っており、
人間でありながら美しくもせくしぃーな曲線のしずかの足に
仲間意識を感じて……って、ちょっと無理があるか。

ともあれ、のび太と一緒に
「新種植物製造機」もヒロインの一撃で大破したので、
だいこん足(偽)はごくフツーのだいこんに戻りましたとさ。
ええーという展開ですが、
自律しているようで実はあの機械に制御されていたのですね。
と、いうことはなにも壊さなくても
もともと解除機能が搭載されていた可能性があります。

うーん、人間や架空生物のリセットはNGでも、
植物ならセーフなのか……
カオス話にそういった考察は野暮かもしれませんが。
生物災害を防ぐためにも、
あってしかるべき機能だったのかもしれません。
実質的にはだいこんの数を増やしただけで、
歩くとか踊るとかは
ある種の「シミュレーション」だったのかも……

残された大量のだいこんを前に途方に暮れるのび太たち。
ようやくカオス極まりない事態が終結し、
平穏な日常が……と思いきや、
「さあ、めしあがれ〜」とのび太のママが食卓に並べたのは
おでんにふろふき大根、ぶり大根に大根サラダ!
漬物や葉っぱのサラダ、味噌汁もあるようですね。
玉子さんはご機嫌ですが、
これだけの大根料理をつくるのは大変だったと思います。
もう走って逃げ出さなくなったとは言え、
結局食べられちゃう運命だったんだね……
ていうかここまでたどり着くのに
どれほどまっかな皿が流れたか!!

一ヶ月は大根料理でいけるわね、と語るママに
うんざり顔ののびドラですが
一口食べて「おいしーい!」と目を輝かせます。
めでたしめでたし。

さっきまでのカオスぶりを考えると、
なんだこのほのぼのオチ。
良くここに着地できたものです。これぞプロの仕事!?

他の三人の家も大根尽くしなんでしょうか。
おせちはなますだけで一段分占める勢いでしょう!
次回のクリスマス話で大根食べていたら面白いのですが、
さすがにそれはないかなあ……


と、いうことですこしふしぎなユメのある話だったものが、
気がついたら総ボケのカオスワールドで、
戦略と女心のなんたるやについても考えさせられるという、
盛りだくさんな内容でしたー


 ◇

<緊急速報 ドラドラニュース>

12月18日から発売の
「新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」
劇場前売り券で
「ピカッと!ピッポ&ドラ」がもらえるという告知。

スネちゃまは
「ぼくちゃん十枚頼んじゃうもんね」とその財力を発揮。
のびドラジャイスネしずの5人×2回分ですが、
3人用のチケット×3回分余り1という意地悪も可能か。
あ、チルチルを呼べば余りませんね。

「お〜いいねえ、ピ、ピ、ピッポっていい名前ね、ウフフ…」
というアドリブっぽいスネ夫のセリフが妙に面白かったです。

※「ピカッと!ピッポ&ドラ」の紹介はこちらの記事へ。

 ◇

次回は12月17日「聖夜のドロボーサンタクロース」。
昨年に引き続きのドラミ誕生日&クリスマススペシャル。
サンタ(トナカイ)ロケットが再び登場していたり、
「ココロコロン」のお人形らしきものが映っていたりと、
過去の作品の要素を盛り込むようで、
そのあたりにも注目。
人形を抱えるサンタの行動の理由は……


と、期待していて、その通りに面白かったおはなしです。
感想記事は「だいこん」に先行して公開済みですので、
よろしければご覧ください。
http://green-leaves.at.webry.info/201012/article_3.html


今回分につきまして、
公開が遅くなりまして申し訳ありません。
最初から最後までツッコミ通すのは大変でしたが、
とても楽しく面白い回でした。
ここまでお読み頂きありがとうございます。

来年も長かったり遅かったりするかもしれませんが、
アニメドラえもんを愛でていきたいと思いますので、
またのぞいていただければ幸いです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。クリスです。
先日は私の突然のコメントにお返事を頂き
ありがとうございます。
春巻きさんのドラえもん放送感想は2年ほど前から楽しく見させていただいています。春巻きさんがアニメドラえもんを見るうえでどこに注目しているのかよく分かり、いつもその批評に納得させられています。感動あり、笑いありのドラえもんはアニメの中でも今後、さらに成長していってくれると思います。春巻きさんの感想はその成長ぶりを見るためにとても貴重なものになっていると思います。
 どうか、これからも続けていってください。(私にはブログを始める知識がないので恐縮ではありますが...。)
これからも春巻きさんのブログを楽しんで見させていただきます。
 さて、今回の「のび太のだいこん大作戦」は本当にボケしか居ませんでしたね。まさか、冬にドラえもん音頭を聞くことができるとは思いもしませんでした。とてもおもしろかったです。もう2010年も残りわずかですね、来年はどんなアニメドラえもんが見られるでしょうか?新・鉄人兵団もとても楽しみにしています。良いお年を。
クリス
2010/12/31 20:25
こんにちは。
大みそかギリギリの公開になってしまいましたが、ご覧頂きましてありがとうございます!
私の感想についても温かいコメントありがとうございます……!
冬にドラえもん音頭というのはまさにおっしゃる通りで、完全に意表を突かれた演出に噴き出してしまいました。

笑いあり、感動ありのドラえもんはリニューアル後もいろいろなものを積み重ねていて、今年もとても楽しむことができました。来年の放送も楽しみですね。
クリスさんもぜひ良いお年をお過ごしください。
春巻き
2010/12/31 21:31
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。僕も見ました!だいこん話!あの展開は本当に衝撃的でしたねぇ!という暑苦しいあいさつはおいといて…[新種植物製造機]は、操作レバーのところが[マジックハンド]になっていて、まさにあなたの想像通りで、作りたい植物のイメージが脳波となって、自動的に遺伝子を作り替えてくれるようになっているんです。
それはさておき、[タイムふろしき]の時間を進めることなんですが…戻すのはいいんですけど、普通に進めると水もあげないで部屋に放りっぱなしにしておくのと同じようなものなので、よく考えると球根が育つのが逆に不思議な気がします。とにもかくにも、歩くだいこんは本当にシュールでしたよね!だいこんが人間よりも1番有利なのは、決定的な目が前も後ろもついていないので、[前と後ろを同時に確認できる]ところですね。そのおかげ(?)で、のび太がひどい目にあっていましたけど…
だいこんの城に侵入するには[透明マント]もいい方法ですね!ほかには、[苦手つくり機]で同じようなことをしたり、[逆時計]や[現実ビデオ化機]などで時間を戻したり…いろんな方法がありますよね。
りっくん
2011/01/01 19:32
こんにちは。新年おめでとうございます。
放送から時間が経ってしまいましたが、お読み頂きましてありがとうございます。
今回もさまざまな考察興味深いです。
だいこんは前と後ろを同時に確認できる(一般的な目によらない視覚)という点はなるほど!と思いました。
のび太たちはつくづく不利に回ってばかりだったのですね。
だいこんの城に攻め入る方法も、道具をうまく使えばいろいろあったのだと思いますが、そういう頭が回らず、コテンパンにやられる様子が、お気の毒ながら笑わされるお話だったと思います。
今年のアニメ「ドラえもん」もとても楽しみですね!
春巻き
2011/01/01 22:15

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ドラえもん10年12月10日放送感想(のび太のだいこん大決戦) 今をトキめかない/BIGLOBEウェブリブログ
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