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zoom RSS Fドラネタつぶやきおよそ7 〜与える!さらば求められん

<<   作成日時 : 2011/05/11 23:55   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 2

タイトルと通し番号については、毎度のことですが
どうぞあったかい目で流してやってください。
「求む!求める人」と「ほしい人探知機」のネタです。


例によって、作業をしながら程よく頭を空っぽにしていたところ、
ふと、『オジン!? ○○歳の このぼくをオジン!?』
というセリフが浮かんできました。

F先生の短編「求む!求める人」の主人公「二部井」のセリフです。
二部井(今さらながら、ヒドいというか適当というか、いかにもな名字だよね)
の表情もバッチリ思い出せます。
しかし○○歳の部分がいまいちはっきりしません。

だいたいこのくらいの年齢だったよなという見当はついたので、
帰宅後おそるおそる該当コマを確認。

……

二十六歳のこのぼくをオジン!?」


でした。



……

若い! 若いよ二部井!!

なんてこった。

そりゃ、「オジン」は失礼だよね。


いや、それが、ですね。
なんで「おそるおそる」だったかと言いますと、
予想が付いていたことではあるのですが、

既に私より若いんですね、この人。

……あはははははははhahaha……

笑えないですね。笑えねぇ!

いやいやいやこのブログをご覧の方は、
結構お若い方が多いのではないかと思うのですが、
本当に笑えなくなります。

あれ、おっかしいなあ、
最初にこの話を読んだときは、ぴちぴちの中学生だったのに?
いえ、まださほど歳を重ねたわけでもありませんし、
それが悪いことだとは決して思っておりません。

しかしこうして彼の歳を追い越してしまいますと、
また以前とは違った視点でこの作品を
読むことができるかもしれません。

藤子作品全体に言えることでもありますけどね。


 ◇


さて、自虐ネタだけで終わるのもなんなので、
もうちょっと余計な話を。

改めましてこの「求む!求める人」は
百科事典のセールスをしている主人公が、
唐突に宇宙人から「需要探知機」を売りつけられる話です。

これ、すっごくうらやましいアイテムですよね。
大人を対象としたSF短編の中では、
ドラ系というかヨドバ氏系というか、
夢をかなえる系の話なのですが、
ちゃんと大人の願望になっているのがさすがです。

以前飛び込み営業の仕事をしていたときは、
本当に「需要探知機が欲しい」と思ったものでした。

ただ、そこでよく考えてみると、
二部井も
「いや、(事典が)いるんです、
あなたが気づいていらっしゃらないだけで」
と、潜在的需要についてもセールスをしているのです。
それが宇出木の言う
「その『ノー』がどの程度のノーかを聞きわけるカンが必要なんです」
になっていると。

そのカンの部分を補っているだけで、
結局はセールストークは必要になってくるのですが。
それでもやっぱりでたらめに歩くよりは、
効率が良いだろうし、
ダメでも次につながる経験になりやすいだろうな、と、
思考がひと巡りして、やはり少しうらやましくなりました。

そこで、ただ万能な「ヒミツの道具」ではなくて、
確かに夢のような道具だけれども、
架空なりに現実に即した使い方になっていることに
改めて凄い作品だとうなるばかりです。

就職(転職)活動とかでも便利だろうなあ……


まあ、仕事とかを抜きにしてみても、
「自分にとって不要なものでも
誰か欲しがっている人が居るかもしれない?」、
そんな人に直接お譲りできたら、
もっとアレやコレも浮かばれるんじゃないかなと
そんな使い方も妄想してしまいます。

あるいは
「あー、コレこんなとこに売ってるんだ?
私は持ってる(or不要)だけど、欲しい人居るだろうなあ…」
ということもしばしば。

そういうことばかり考えるから、
部屋にモノが増えていく&捨てられないのでしょうね。

需要と供給のバランスというのは難しいものです。


 ◇

ところで、ドラえもんにもこれに似た道具がありまして、
てんコミ32巻、全集だと11巻の
「ほしい人探知機」。
発表が同じ1982年(こちらが後)なので、
派生作品ということなのでしょうか。

ほしい人探知機では
所有可能かどうかまでは調べられないようで、
「あんた!!買えないものはほしがらないでください!!
というドラの迷ゼリフを生み出すに至っています。

子ども向けにギャグになりつつも、
これはこれで真理を突いているあたりが
また素晴らしいと言うか……

マンガの買い手(編集者)が見つかるというのは、
若干現実離れしていますが、
クリエイターが作品を世に送り出すきっかけになり得るかも
(もちろんその先が大変なのでしょうが)
と、いう発想もなるほどなあという感じです。

ネコの飼い主探しには普通に有効そうな道具ですね。


 ◇

需要を探せるということは、
いろいろ応用できるのだなと感じたところで、
また「求む!求める人」に戻ってみますと、

「どこかにいないかな
 学歴や足の長さにこだわらない女の人
 ぼく程度でも折り合ってくれる人……」

と、オチにつながるわけです。

うーん、これまた誰しもが一度は考えそうな願望で、
それでいてちゃんと需要と供給というテーマにもなっていて、
テレビ番組の場面が伏線になっていたということなんですねえ。

この作品の最後のコマの出来事は、
「近所に人気漫画家が住んでいる」という設定のあるドラよりも、
あるいは非現実的かもしれないのですけれど、

それでも、良いなあと感じてしまいます。


 ◇


ともあれ、
「『求む!求める人』の主人公は二十六歳」
という事実は、たいへん衝撃的でございました。

自分だけが楽しくて需要が無さそうなシリーズですが、
もしご覧頂けておりましたらとても嬉しいです。

それではまた。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
26歳かあ… 
ぼくも過ぎてしまったなあ…

そのあたりの歳って、のび太としずかも結婚したり、ノビスケが生まれたりしている歳で、なんか節目な感じがありますねー。自分もここまできてしまった、みたいなw

「欲しい人探知機」の発想も、子供の頃は「そんなもんか」みたいに読んでたんですけど、グーグルやアマゾンの、検索履歴や購入履歴を活用した広告戦略を見たときに、「こういうことか!」とすごく腑に落ちた記憶があります。
haschiken
URL
2011/05/15 22:40
確認が遅くなりまして申し訳ありません。
コメントありがとうございます!

「自分もここまできてしまった」みたいな感じ、本当にありますね… おっしゃるようにのび太も25歳前後で結婚しているはずですし。
二部井の件にしても、若干老けて見えるということなのだと思いますが、子どもの頃は「あらら…」というくらいの感覚だったのが、いざ自分が彼の年を追い越してしまうと「そりゃあ憮然とするはずだ」と妙に移入してしまいました。
履歴による広告戦略という話はまさに「なるほど!」という感じです。今となっては何気なく見過ごしがちでしたが、まさに「何を求めているか」にピンポイントで訴える手法ですね。
改めて、藤子F作品は大人になってみて読み返すと、新たな発見が多いということを感じました。
逆にそうやって広がる世界もあるなら、歳をとることも悪くはないかもしれませんね…
春巻き
2011/05/16 21:51

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