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zoom RSS ドラえもん11年12月16日放送感想その2(重力ペンキ)

<<   作成日時 : 2011/12/21 01:10   >>

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聖夜に起こる奇跡……? 
いや、のび太の優しさが、みんなの温かい笑顔が、
とびっきり素敵な夜を明るく照らし出す物語。


※一本目「どこでも大ほう」感想からの続きです。


重力ペンキ →てんコミ5巻、全集3巻


今日はクリスマス。
商店街で隣のクラスの少年、あばら谷くんを見かけたのび太は、
クリスマスパーティを一緒にと誘うが、
じゃんけんで決めた会場が彼の家になってしまった。
集合時刻に現れず、
様子のおかしかったあばら谷くんを探すのびドラだったが、
ようやく見つけた彼の家は大家族で、
とても友達を呼んで集まれるような広さではなかったことを知る。
しかし、悩み困る息子を見たあばら谷くんの母親は……

 ◇

16日放送の二本目。
「どこでも大ほう」を短めの尺でテンポ良く進めて行った分、
こちらの話に多く時間を割り当てていました。
それでも今年は「クリスマススペシャル」として、
特別に、大げさに扱うのではなく、
あくまで通常話の枠で……
のび太の「ある一日」として描いているのが良かったです。

クリスマスが既に特別な日でもあるので、
道具が起こす無茶や不思議を
さらに非日常として重ねるのではなく、
あくまでのび太の心や仲間たちの行動が、
楽しく幸せなひとときをつくり出す、という構成も素敵でした。
ドラや道具はほんのちょっと手を添えるだけ、という感じで。

のび太とあばら谷くんの交流が丁寧に描かれていたのも
温かい気持ちになれるお話でした。


その他、それぞれの場面についても感想を。


・タイトルコールのドラがサンタ帽

昨年に引き続き今年もかぶってくれました!
こういうさりげない演出にもほんわかさせられますね。


・「らんらんらーんらんらんららら〜 うー!」(のび太)

「ジングルベル」のメロディを口ずさむのび太。
くるりと回りながら、跳ねるように歩きながら、楽しそうに。
映し出されるクリスマス間近の商店街の光景とも合わせて、
幸せな気分になれる歌声ですね。
のび太のキャラソン増えないかなあ。


・ピーナッツの投げ食い

のび太の特技と言えば昼寝、あやとり、射撃、
そしてこのピーナッツの投げ食い!!
しずか達にはあまりウケがよろしくないようでしたが、
パーティの出し物にはぴったりなんじゃないかなあとも思えます。
そういう設定をうまく活用した上で、
あばら谷くんをパーティに誘う流れも自然にしていますね。
当然初登場キャラなのですが、
「すごい! おみごと!」と素直に感動している様子から
いい子なんだなあということが伝わってきました。
アニメ化にあたってのキャラクターの掘り下げも見事です。


・肝臓とキノコ

もはや恒例の「前後の脈絡不明な空き地雑談」。
スネ夫の自慢が一本目の大きなフォアグラに引き続き、
大きなトリュフになっていました。
関さんのアドリブ…かな? 


・しずかに負けじと劣らない可愛さ!?

巷で人気ののび太のクラスメイト、
よく見かけるモブキャラ美少女こと、ふわふわ髪の女の子が
今回のクリスマスパーティにも参加することに。
セリフもあるぞー!
「ためしにさようなら」でクラス代表として挨拶に来たことから、
ファンの間で「委員長」と称されることの多い子ですね。
3年前のクリスマスパーティの会場を提供した、ということは、
のび太たちとは小学校低学年から顔見知り?
興味深い設定が判明したところで、名前も付けてあげてほしいです。
あと、声優さんも固定すると良いなあ。


・ママへのクリスマスプレゼントはのび助…の棚

階段わきに棚をつくろうと奮闘するパパのび助さん。
「みんなぼくの事をぶきっちょって言うけど、これぐらい朝飯前さ!」
と自信満々に宣言しますが、
そういうセリフは大抵嫌なフラグだよね……ほら。
期待違わずに、釘ではなく見事指をぶっ叩いてくださいました。
さすがのび太の父、血は争えないなあ。
ギャグパート担当の安心感とともに、
母子家庭?のあばら谷くん一家との対比としても
パパは重要な役どころだったかも。


・インスタントツリー

種をまくだけではなく、
「お湯をかけるとニョキニョキ生えてくる」という
まさにインスタントラーメンのようなクリスマスツリー。
ドラはいつの間にヤカンとお湯の準備したんだ!?
と、ツッコミたいところではありますが、
そのちょっとズレた感じが逆にワクワクさせますね。
ただ「クリスマスツリーを出した」というのではないところも
実に良いのです……コレ欲しい!


・重力調節器

いつぞやの大晦日SP
アレにまみれたのび太がしずかに体当たりした時の道具が再登場。
……説明がこんなんで申し訳ありませんが、
あの話の記憶が強すぎました。

今回の話においては、後の場面で再度使うでもなく、
「重力とは何か」の解説に用いられた様子。
玉子さん古雑誌ためすぎだろう!とも思いますが、
物置が塞がっていた分、
収納場所(棚)が欲しいという流れだったのかな?
無くても良い場面だったかもしれませんが、
ここでのび太の理解を深めておくことが
あのひらめきにつながったのでしょう。


・みんなの防寒具いろいろ

のび太とジャイアンがジャンパー、スネ夫がピーコート、
委員長がダウンジャケットと耳あて、
しずかが前合わせのコートとマフラーと手袋、
ドラがまっぱ…じゃなかった、自前のコーティング素材、と
それぞれ個性が出ていて良いなあと感じました。
下に着ている服自体はオーソドックスなのは、
あばら谷くんのデザインとのバランス上でしょうか。


・「重い……」(ドラ)

律儀にツリーを背負いながら歩くドラちゃん。
一本目に続いてポケットは何のためにあるんでせうか。
今度はさすがに途中で気づいたみたいですね。
ドラ学習した!


・丸いガスタンク、木の影が映る塀の続く道

演出・絵コンテの八鍬さんが渡辺監督っぽいと称されるのは
この辺の描写ゆえなのでしょうか。
あばら谷くんが決心とともに
ブランコから立ち上がる時の鎖の揺れによる表現や、
いつもの公園の穴ぼこ山の中から覗くのびドラなど、
背景や小道具も含めた全体的な雰囲気で
物語を丁寧に描き出していますよね。

夜行列車はぼくの家」での
満月が照らす海とのび太の瞳の輝き、
月の光と虫の声」での
のびドラが並んで歩く帰り道(遠景)などなど、
今年は特に情緒的で印象的な作品を手がけていらした感じがします。
そして今回もみんなの笑顔と歌声に満ちた
あのクリスマスの光景は忘れられないものになるでしょう。


・「下向くんじゃないよ、顔あげな」(あばら谷くんの母)

伊倉一恵さんの演技が素晴らしい!
子だくさんで楽ではない生活の中でも、
人間として大切なものはしっかりと持ち続ける……
原作より若く凛々しい感じの母親になっていましたが、
「お友達との約束は守らなきゃいけないよ」というセリフから広げ、
一本芯の通った人物として自然に描かれているなと感じました。
家のドアをちゃんと振り返って閉める仕草、
息子の目を見て語りかける様子にも
意志の強さ、優しさが表れているようです。


・「荷物がちょっと重すぎただけよ…」(ママ)

完成まもなく崩落した棚に落ち込むパパと
「棚が悪いわけじゃない」と慰めるママ。
壁に向かっていじけるパパがお気の毒ながらも可愛いですね。
クリスマスのプレゼントとして頑張ってくれた気持ちは、
きっとママに届いているんじゃないかと思います。

そんな落胆をよそに「棚なんか作らなくていいのに
と言い切ってしまう白けドラが
空気読めない感じで笑わされます。
重力ペンキの効果を披露した時のパパの表情が
なんとも複雑そう。


・「あばら谷が準備して待ってんだろ……
今さら中止にできるかっつーの!」
(ジャイアン)

降り出した雪、戻ってこないのび太、どこと知れぬ目的の家、
こういう不確かな状況では子どもならずとも、
なし崩し的に解散してしまいそうになりますが、
真のガキ大将、剛田武は違った!
のび太を、そして今日のパーティのメンバーとして迎えた
あばら谷くんを信じる!
まさに男の中の男ですね。


・「やっぱりケーキはいりません!」(あばら谷くん)

自分たち家族は出かけて場所を空け、
パーティを楽しませてあげようとする母の気遣い。
しかし、それは寒空の中に母親たちを出すことにもなる……
みんなが楽しそうにクリスマスの夜を過ごす中、
ケーキ屋を離れ、商店街を駆け出すあばら谷くん。
無意識のうちに曲がった路地には冒頭のおもちゃ屋、
そしてスノードームが……

「こんな…大きい家があったらなあ……」
小さな半球の世界の中には
降りしきる雪とたくさんの窓に灯る明かり。
にじむ視界にまぶしく揺れて……

この直後に「彼」が現れるわけなのですが、
ここまでの流れが既に素晴らしく胸を打ちます。
私は特に類似する経験を持つわけではないのですが、
クリスマスという特別な日、特別な夜なればこそ、
その明かりがまぶしく、遠く、
たった一人闇の中に立ち尽くすような感覚も味わうのではないかと。

あばら谷くんの場合は、家族も友達も大切に思うからこそ、
なおさら辛く、行き場の無い想いをしたのかもしれません。
胸に詰まる、この場面が…この涙があるからこそ、
やってきた「彼」と彼らの温かさが
ひときわ沁みるものになっている気がします。


・「迎えに来たよ」

涙をこぼすあばら谷くんを迎えに来たのは……のび太!
そう、ここはやっぱり彼でなくちゃいけないと感じます。
折りしも「新鉄人兵団」のBD&DVDが発売されたこともあるのですが、
心の奥の灯りであり、
光の向こうから迎えに来てくれるのは、
いつだって、誰だって、のび太であるような気がします。
今回のアニメ化では、原作よりのび太の存在感が増していましたが、
そんなキャラクター性を十二分に理解した上での
良アレンジだったなあと感じました。


・「おかえり、一郎」(あばら谷くんの母)

のび太に促され、恐る恐る
見慣れた、狭い自分の家のドアを開けると、
そこには優しく微笑む母親の姿が……
その瞬間鳴り響くクラッカーと
にぎやかな「メリークリスマス!」の声。
そしてはじまる、とびっきりステキな聖夜のパーティ!

『ドラえもんの道具で壁や天井を床にしたんだよ』
と、ハの字の目で種明かしをするのび太。
それは、確かに「少し不思議な力」だけれど、
本当にこのパーティを明るく、温かく、
笑顔溢れるものにしているのは
大切な家族と、そしてのび太たちの存在。

……このパーティの光景がもう最高ですっ!!
玄関にぎゅうぎゅうに並べられたみんなの靴、
はしゃぐ幼い妹たち、
気持ち良さそうに歌うジャイアンと迷惑顔のスネ夫、
投げたピーナッツがドラのお口へ吸い込まれるという
重力ペンキのトホホな落とし穴、
おもちゃのピアノを弾く委員長、
窓際に置いてあった赤い長靴に内職の造花が飾られている描写、
「ゴーゴーマッカ」ならぬ「ゴーゴーマンガ」(笑)を読む
二郎のマイペースぶり(でも周囲もちゃんと見ている)、
そして原作通り、肩を組んで歌いあう、
のび太とあばら谷くん……

いいなあ、混ざりたいなあ。
いや、画面越しでも一緒に居るような、
ほかほかと温かい気持ちになれますね。



天井からツリーが生えていて、子どもが壁に座っていて、
青く丸いロボットがご機嫌で歌っている、少し不思議な光景。
でもそれは決して現実とかけ離れた世界ではなく……
その世界を支える家族や友達の温かさ、笑い声は
私達にも同じように素敵に感じられる物語だったと思います。
このすぐ隣にあるような地続き感、
日常からほんの一歩踏み出した先にあるような感覚が
「ドラえもん」の魅力のひとつでしょうか。


今年もぶっ飛んだ話、大笑いできる話、
しずかちゃんセクハラ話、手に汗握る話、
そして、心がじんわり温まるような話と
たくさん、素敵な「ドラえもん」をありがとうございました。

特に今年は……勇気づけられること、癒されること、
温かい想い出につながるようなこと、
いろいろなものをこの作品からもらえたような気がします。


2012年のアニメ「ドラえもん」も楽しみにしています!!


 ◇

次回は12月30日金曜日、午後5時30分から
「年忘れだよ!ドラえもん検定クイズSP」として
「天の川鉄道の夜」と「ドラマチックガス」
を再放送予定。

放送時間が変更になっておりますのでご注意を!
ドラに関するクイズや映画情報なども交えた
1時間スペシャルになるとのことです。

大晦日ではないことや再放送なのは残念ですが、
二作とも「新鉄人兵団」「新魔界大冒険」等の
寺本幸代監督の手がけた名作!
ぜひぜひご覧ください。

感想は本放送時に書いておりますが、
番組構成のまとめを兼ねて
簡単に紹介記事を書ければと考えています。

→公開しました
 http://green-leaves.at.webry.info/201201/article_4.html

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
僕は、天の川鉄道の夜の回を見た事がありませんが、とってもかわいそうな話なんですよね。特にこの回は、「宇宙開拓使」にも登場した若田宇宙飛行士が登場すると聞いています。この回は、1996年に公開した「のび太と銀河超特急」のプロローグ的存在ですね。そういえば、1983年にドラえもんとしては、珍しいアニメと実写の合成を入れたスペシャル作品、「ドラえもんヨ−ロッパ鉄道の旅」がありましたね。Youtubeで「ドラえもんヨ−ロッパ鉄道」と検索すれば、たくさん出てくると思います。
ドラえもんマニア
2011/12/21 21:07
ドラえもんマニアさんこんばんは。
今年7月に「天の川鉄道の夜」の感想にコメントをくださった方…でいらっしゃいますよね。
ご覧頂きましてありがとうございます。
「天の川鉄道」にも若田宇宙飛行士も登場しておりましたでしょうか。そのあたりの記憶もだいぶ薄れてきてしまっていたので、今回注目してじっくり観てみたいと思います。再放送ではありますが、とても楽しみですね。
「銀河超特急」につながる話としても重要ですよね。
列車という乗り物の持つワクワク感はドラえもんやF作品に合うなあと思いました。
春巻き
2011/12/21 21:42
今年映画の宣伝が妙に少ないのですが、大丈夫なんでしょうか?不安です。視聴率が悪いから大晦日ドラSPが、ないのは別にいいけど入れ替えた番組がドラSPをつぶすほど視聴率がよくないので例年どおりドラSPやればいいとおもうのですがどうですか?
トラ
2011/12/24 13:29
こんにちは。
「人魚大海戦」や「新鉄人兵団」の時に比べると、確かに宣伝が少ない気もしますね。
放送時間自体がかなりギリギリまで詰めている感じもするので、ミニコーナーを入れる時間が取れないということもあるのかもしれません。年明けからの展開に期待したいですね。
大晦日にドラえもんが無いのもやはり寂しいですね。視聴率的な問題もおっしゃるとおりかとも思いますが……なかなか難しいのでしょうか。
せめてその分、放送されるそれぞれの作品を楽しんでいければと考えています。
春巻き
2011/12/24 18:13
やっぱり出ましたね、若田宇宙飛行士。なんか見てると、感動しました。イメ−ジは、静岡県の大井川鉄道で毎日運行しているSLでしょうか。この話を見てると、自分が今年の8月に山口線と北陸線でSLに乗った事を思い出しました。「どこでもドア」が使えない所とか「銀河超特急」の場面をイメージしてるのでしょうか。それから、1983年に実写とアニメを合成した「ドラえもんヨ−ロッパ鉄道の旅」がYoutubeにupされていますよ。見てみたら、どうですか。
ドラえもんマニア
2011/12/31 22:08
こんばんは。
「天の川鉄道の夜」に若田宇宙飛行士ご出演されていらっしゃいましたね!
現在の宇宙技術との対比のようでもあり、廃止になる列車と言えど、やっぱり未来の宇宙船であり交通機関なんだなあと感じられました。
このお話は実際のSLに乗ったことのある方だと特に感慨深いものがあるのでしょうね。私は乗車経験がありませんが、それでもわくわくします。
どこでもドアについては、この発明によりSL宇宙船が廃止されたという設定もあるので、銀河超特急同様、話の都合上であると同時に対極にある道具として位置づけられたのかもしれません。
微妙な問題も含みますので、以降はアップロードされた動画についてはコメント返信を控えさせていただきたいと思います。申し訳ありませんが、なにとぞご了承ください。情報ありがとうございました。
春巻き
2011/12/31 22:35

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