今をトキめかない

アクセスカウンタ

zoom RSS ドラえもん12年5月11日放送感想その2(ドロン葉)

<<   作成日時 : 2012/05/25 07:22   >>

ナイス ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 0

切り取られた四角い空と
どこまでも広がる青い空。
自由に駆け回れる体を手に入れた彼が、
それでも望むものは何か。


5月11日放送の一本目の感想はこちら
→「ニセ宇宙人


ドロン葉 →てんコミ16巻、全集5巻
 (現シリーズでは2006年10月27日放送のリメイク)


危機に瀕しているタヌキやイヌ(イヌ科動物)に
化ける力を与える道具の話。


2006年に放送された前作については
記憶がほとんど無いので比較はできませんが、
言葉の話せないイヌである
ベソの見たもの感じてきたものについて、
仕草や背景を使って丁寧に描かれていたと思います。

特にホームベースから見上げる空と、
屋根に切り取られた空との対比が印象的!
犬小屋から離れることのできない、鎖に繋がれた生活。
それは確かに既に原作で描かれていたベソの境遇でしたが、
化けることで手に入れたのは、
単に「走り回れる自由」だけではなかったのだなと
今回のアニメ化ではじめて気づかされました。
空気とか日射しのあたたかさとか、草の匂い、人の声、
そしてどこまでも広がる青い空。
そうしたもの、いやそれ以上のものが
そこにはあったのだろうと感じられます。

もちろん、マンガでは難しいアニメーションならではの
色や光、音声、質感を
フルに生かしていることも素晴らしいのですが……
野球の合間にふっと空を見上げたあの眼差しは
胸が詰まるものがありました。

ベソはこれまでどんな思いで、あの庭から
日の出、青空、夕暮れ、月光を眺めてきたのだろうと、
想いも馳せてしまいます。
のび太(と視聴者)にとっては今日はじめて逢ったイヌでも、
彼にとってはそれが毎日の生活だったのだと、
そんな重みも感じられました。

その他でも、
キョーボーに殴られる瞬間にそっと目を閉じる描写、
犬小屋のボールと野球のボールの重ね方等々、
彼らの過ごしてきた時間を感じさせる演出が随所に見られ、
とても良かったです。
(おそらく)今回限りのキャラクターであっても、唐突な感じも無く、
彼らの物語に自然に移入することが出来るんじゃないかと思います。

大筋は原作通りでも、
こんな風に奥行きや厚みを感じられるアニメ化って良いなあ。



・化けようとするのび太の意味は?

帰宅後、勉強するよう叱るママに対し、
ドロン葉を頭に載せ、化けようと必死になるのび太。
最初視聴した時はこの場面はちょっと余計かなとも思ったのですが、
観返すにつれて、これはこれで良いかなとも思えてきました。
ベソとキョーボーが抱き合っている時間経過を表す・間を取るのが
一番の目的だとは思いますが、
ドロン葉がのび太の手元にある=ベソにはもう必要ない
ということと、
母親の存在を示す効果があるのかもしれません。

精一杯ドロンドロン言ってるのび太氏は
タヌキ似と評されたこともありますが、
一応人間である上に、毎度おなじみの自業自得ですし、
「化ける必要が無い」ということが
なんだかんだ言って幸せなことなんだろうなとも感じられます。
傍らにはこれまたタヌキ似の親友ロボットと、
お説教と道具被害オチ要員のママが居る生活、
これがのび太の「日常」ですね。


一方のベソとキョーボーの生活については、
なぜキョーボーはベソに乱暴するようになってしまったのか、
今後、彼らは友情を取り戻し、仲良くやっていけるのか、
ということについて正直疑問が残る部分もあります。

母親がご飯時に声を掛けてくれて、
心配したり怒ったりもしているということは、
それほどキョーボーと母親の関係は悪くないのでしょうか。
その一方で息子の素行を知っていて、それでも放置しているなら
どうなんだろうという感じもしますが……
それでも、彼にはベソだけじゃなく母親も居るようだということは、
少し安心させられる描写でもある気がします。

また、その凶暴さゆえに近所の子どもたちからも
恐れられている(相手にされていない)という部分については、
今回のベソの活躍によって、
本人が変わろうとすれば受け入れてもらえる余地は
あるのかなあとも思えました。
一緒に野球をしたのがジャイアンやスネ夫、
そして寺野くん率いるチラノルズになってるのも嬉しいですね。
レギュラーキャラの出番確保とファンサービスもあるでしょうが、
(おそらく)キョーボーより下の年代と交流したということも、
意図的ならば、なかなか深い気がします。

彼になにがあってあのようになってしまったかは謎なのですが、
母親や両親との軋轢でないなら、
学校や同年代との人間関係もあるのかななどと妄想したり。


まさかキョーボーとベソについて、
こんなに想いをめぐらすことになるとは自分でもビックリですが、
そうして、いろいろ想像する余地のある、
そうした意欲をかきたてる作品というのは、
やはり素敵だなと思えます。


そんなに簡単にはいかないだろうし、
厳しいことも沢山あるでしょうが、
それでも彼らにはもう「ドロン葉」は必要なくなると、
そんな希望を持てるお話でした。


 ◇

次回は…とっくに放送が終わっていますが、
5月18日「日食を見よう」と「まんが家ジャイ子先生」。

時事ネタながらも原作のエピソードを上手く使い、
笑撃のオチが待ち受ける一本と、
まんが家のタマゴであるジャイ子の成長、
そして見守る兄の姿を丁寧に描いた一本でした。


一週遅れとなってしまいましたが、
それでもしぶとくこの作品が好きな気持ちを
表現していければと思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 5
ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ドラえもん12年5月11日放送感想その2(ドロン葉) 今をトキめかない/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる