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zoom RSS てんコミ新装版「オバケのQ太郎」1・2巻見どころ紹介!

<<   作成日時 : 2015/08/25 23:54   >>

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ということでまだまだいきます。
『「オバケのQ太郎」?昔のマンガでしょ?』
いえいえ描かれた時期こそ古いものの、
決して色あせない日常ギャグの名作!

一度読んでみたかったというそこのキミ!
新書版で手軽に読める今がチャンスだよ!
場所がないというあなたには電子版もあるですよ!

そして子ども時代に絶版で読めなかったアナタやワタシ、
あの頃読めなかった悲しさを、
さあ、今こそぶっ飛ばせ!?

と、いろいろコピーをつけてみましたが、
何より面白いマンガだから応援したいということが一番。
F全集のときももちろん嬉しかったのですが、
定期購読で受け取るような特殊な形式だっただけに、
「ごく普通の少年マンガとして」
新刊が平積みにされている光景を目にした感激はひとしおでした。

それでは以下、発売中のてんとう虫コミックス新装版より、
1・2巻の見どころをご紹介!
おおむね連載初期の話で構成されています。


<1巻の見どころ>

・頭のてっぺんに毛が…たくさん
ケハエールの効果が既に。
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」1巻「まとめてめんどうみてよ!!」,p22.藤子・F・不二雄/藤子不二雄A.小学館.2015

連載を重ねてQちゃんのデザインが確定するまでは、
身体は長く、目は小さめ、唇は薄くシンプルな線で、
そして髪の毛は3本よりもっとたくさんありました。

後のデザインの方が可愛いですが、
初期型もこれはこれで味のある姿に。
引用したコマは迷惑な客を追い払うための
意図的なパフォーマンスですが、
このころの姿の方が「オバケ」らしく、
足元も自由に伸ばすことができたようです。

・パパが気難しそうな別人に
オバカオバケで韻を踏んでいるのでしょうか。
同、1巻「わが家をつくろう」.p43

だ、誰っ!? 怖っ!

これまた設定が固まっていなかった初期の1コマ。
当初はQ太郎の存在がまだ「家族」ではなく、
「居候オバケ」として若干迷惑がられる存在であったため、
パパも気難しそうに描かれているものと思われます。
やがて、丸メガネをかけたおなじみの姿になり、
ちょっぴりお茶目なところのあるパパになっていきます。
その変貌はまたのちほど。


・Qちゃんの部屋
快適オバケライフ
同、1巻「わが家をつくろう」.p47

この頃のQちゃんの部屋は、
庭の木の巣箱から続く地下室にありました。

これが自作(&モグラさんの協力)というのだからすごい。
カラーテレビに冷蔵庫、クーラーに電話、
マンガにお菓子完備のうえ、映画館のただ観ができて、
天然温泉から徒歩0秒で地下鉄直通という
わんだほーなお住まい!

いいなあ、こういう夢の家。
子どもの頃工作でこういう部屋を作って
ニヤニヤしていた記憶が蘇ります。

回が進むにつれて、
Qちゃんも大原家の一員として描写されるようになり、
この自室も次第に出てこなくなるのですが、
それでもこのお部屋には憧れてしまいます。


・衝撃の着替えシーン
ノミが怖いのでこの話はちょっと苦手…
同、1巻「ノミ軍襲来す」.p182

Qちゃんの服の中身はヒ・ミ・ツ☆
ということで、オバケの中がどうなっているのかは
永遠の謎ですが、
他のエピソードではわりと普通の服のように、
脱ぎ着をしている場面が見られます。

しかしこの話では服から服へオバケのようにのり移っている!

って、元からオバケでしたね。
ともあれ、この話では初期の設定というよりは
ノミから逃れるための措置のようにも見えます。
靴に化けるのと同様、
やろうと思えばこういうこともできるのかも。


こんな感じで特に基本設定の部分について、
「え、最初はこんなだったの?」という驚き、
あいまいさ、変遷が1巻の見どころではありますが、
ストーリーや画の構成が、
より情感あふれるものになっているのも特徴です。


・寂しがりやのあの子との交流
この回の背景は北見先生で良いのでしょうか…… 赤坂先生とゴッチャにされているようで気になります。
同、1巻「おかしなあの子」.p35

この絵!
はじめて読んだときにぐっと引き込まれてしまいました。
キャッチボールを本当に楽しそうに続ける男の子と、
ぐったりしたQちゃん。
オバケと少年がそこにいる少し不思議。
立ち入り禁止の広い空き地に長く伸びる影……

QちゃんがF先生、男の子が石森先生、
背景が北見けんいち先生の画で良いでしょうか。
「藤子不二雄とスタジオゼロ」として執筆されていたため、
独特の雰囲気が感じられる作品でもあります。

このエピソードでは特に
Qちゃんが日常をかき回すギャグ性よりも、
不思議な存在との邂逅の物語としての側面が
強くなっていました。


・オバ子は夏の日のまぼろしだったのさ
オバ子の生足と水着がいろいろとすごい。
同、1巻「オバ子がいたよ」.p147

この話も大好き!

正ちゃんの林間学校に
Qちゃんが女装してついて来るというお話ですが、
見つかりそうになるドタバタよりも、
正ちゃんの友だちの少年と「オバ子」のひと夏の出会いが
中心に描かれています。

そのまま「少年時代」の曲が似合いそうな
最後のコマもいいなあ……
(歌詞はA先生の「LALALA」の方で)


・そして大原家の家族へ
個人的には今回の「……」が付いているバージョンが好きです。
同、1巻「なくなQちゃん」.p228

家族が居ないことを寂しがったQちゃんのために、
正ちゃんやパパママ、伸一兄さんがオバケの家族を演じてくれるが、
Qちゃんが真相を知り……というお話。

1巻の最後にこの話を持ってくるのがイイ!

虫コミが最初に世に出たオバQ単行本ということで、
収録順序と作品は先生自身で
じっくり練られているのだろうなと思われます。

この巻のはじめの方(この記事の上のほう)では、
「オバカオバケ」と怒鳴られるような、
異分子としての扱いだったQちゃんでしたが、
いつしかそこに居ることが皆の日常になり、
正ちゃんたちと「家族」になっていたという構成にぐっと来ます。

風船の「父」や「母」が飛んでいく背景が
またなかせるなあ。


  ◇

<2巻の見どころ>

2巻では大原家の生活になじんだQちゃんを中心に、
いよいよ生活ギャグの嵐が吹き荒れる!

「いやいや、ちょっと待ってよ! どーすんのコレ?」
とツッコミを入れたらキリの無い騒動のオンパレード!
「でもQちゃんだから良いか!」
と許せてしまう温かな世界が広がります。

・カミソリとバリカンを使いこなす?オバケ

とこやの店番を始めたQちゃん。
うっかりそり落とした眉毛に対して……
縦に読む矢印と「ウヒャハ」のコンボも捨てがたい。
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」2巻「あわてどこや」,p158.藤子・F・不二雄/藤子不二雄A.小学館.2015

もんくないのかよ!

てかそこで「つければいいんだ」って、鏡に描くのかい!

もう、おかしいのなんのって。
これは子どもの頃読むことができたエピソードだったので、
繰り返し爆笑していました。

オバQのギャグは大人が読んでも面白いですけど、
子ども時代のツボにどストライクなんですよねえ。
次のコマでお客さんが眉毛の無いまま帰って行くのが、
さらに笑わせてくれます。


・多人数で総ボケの波状攻撃
給料袋と書類探しは迷走するのがお約束
同、2巻「パパの書類がきえちゃった」.p108

これは「オバQ内閣」の紹介でも書いたのですが、
Qちゃんだけがおかしな行動をするわけでなく、
いつのまにか周囲のキャラクターも輪をかけてボケていくという、
登場人物の多さをフルに生かしたギャグがたまりません。

パパが失くした書類を探していたはずが、
大原一家揃って脱線しまくり空振りしまくりなのがおかしいです。
完全に目的を忘れてノリノリで畳を叩いていた三人と、
本気で泣きが入るパパとの対比が最高でした。
最初期のとっつきにくそうなパパからの変化も興味深いです。


そしてイチオシなのは「スマートになろう」の回!
この回はセリフも絵も一つ一つが破壊力抜群で
笑わせにかかってきます。

開始早々からコレ。
正助パパ最高です。
同、2巻「スマートになろう」.p132

突然大原家を襲った大きな揺れ!
外へ飛び出した一同に対し、
パパはカッコよくきめたつもりでしたが、
わずか2コマ後にパパ株の大暴落が……

実はち〜っとも平静じゃなかったよ、ということで、
こういうちょっと可愛らしいところのある正助パパが
個人的にかなりお気に入りだったりします。


そして地震の正体。

オバケも二、三ミリならやせるんでしょうか。
同、2巻「スマートになろう」.p133
……
お前かー!
いや、わかってたけどね!!!

突如として美容体操をはじめたオバケ
いや、この「オバケが体重を気にして体操をする」
という行為自体、
高度なファンタジー…いえ、怪奇現象なんです! 客観的には!
にもかかわらずそれ自体は当たり前のように受け入れているのが、
大原一家の素晴らしいところ。

Qちゃんが体操をしていたのは
よっちゃんたちに太っていると言われたことを気にしたため。
それを聞いた正ちゃんは
熱い風呂に入ることで目方を減らせるかもとアドバイス。

実践してみるも、なんだか…逆に太った?

ということで、Qちゃんがとった方法がこちら。

ひものゆうれい
同、2巻「スマートになろう」.p135

ジャー」ってオイ、
ジャーって……

浴槽の外でしぼりなさい!(そこかよ)

思わずセルフボケ突っ込みをしてしまうくらい、
想像のななめ左方向右上45度の行動をとるQちゃん。
しぼっているコマにはセリフはひとつも無いのに、
完成度が高すぎます!!
何も言わず独特の角度の口で見守っている正ちゃんも面白い。

続いて正ちゃんが提案したのは、
横方向に対して縦方向を伸ばすこと。
そこで差し出したのは、一本の長い棒。
……棒?


スマートになりたい=りこうになりたい?
同、2巻「スマートになろう」.p137

こうなるわけである。

ボケが増えたー!!
いやまあ、確かにスマートになりましたね!
というかsmartってそっちの意味…?
満足げな正ちゃんの顔と、
全てを受け入れたようなQちゃんのコメントがたまりません。

なんというかこう、
やっぱり他の作品では成り立たない世界なんですよね。

無茶苦茶やっているようで、憎めない。
むしろあったかくなってくる、
というかクスクス笑い出してしまう。

三度目のアニメ化の際に、F先生は
オバQは若いときの体力が無いと描けないとおっしゃったそうですが、
その話も納得の、パワーあふれる作品だと感じます。


そのほかにも「正ちゃんにプレゼント」など、
2巻にはQちゃんとまわりの人々の
あたたかくて優しさにあふれた日常、
そして破壊力抜群のギャグがつまっています。

これらがさらに盛り上がっていく3巻以降、
そしてドロンパやP子、U子さんたちの登場も楽しみです。

ゆくゆくは「新オバケのQ太郎」のてんコミ版も復刻希望……!

 ◇

というわけで、
「オバケのQ太郎」というマンガが、
てんコミ新装版発売をきっかけに
もっと身近に、気軽に読まれるようになればいいな、
とはじめたこの企画。
興味を持っていただけたり、
さらに好きになれるような箇所がありましたら幸いです。

また見どころ紹介を書けるかは未定ですが、
今回の新装版は全12巻で2016年4月まで刊行予定です!

もっと読みたくなったら藤子・F・不二雄大全集版もあるよ〜!
 

(おまけ、お祝い画

  ◇

<シリーズ記事>
てんコミ新装版記念「オバケのQ太郎」のススメ!

てんとう虫コミックス新装版「オバケのQ太郎」1・2巻レビュー(F全集との比較を中心に)

 ◇

<書誌情報>

てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」1巻
藤子・F・不二雄 藤子不二雄A (Aは丸の中にA)
2015年7月29日初版第1刷発行
小学館
ISBN:978-4-09-142048-0
定価:本体490円+税
本文:228頁
判型:新書版(高さ18cm)

てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」2巻
藤子・F・不二雄 藤子不二雄A 
2015年7月29日初版第1刷発行
小学館
ISBN:978-4-09-142049-7
定価:本体490円+税
本文:238頁
判型:新書版(高さ18cm)

※電子版も同時発行
定価:400円+税
その他データは紙媒体に準じる

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