ドラえもん08年9月5日放送感想(ドラえもん誕生日SP「ドラえもんの青い涙」)
22世紀を舞台にした、『フーテンのドラさん』…といったお話。
随分と独自世界だけれど面白くはありました。
ドラえもんの青い涙 →アニメオリジナル
↓オチバレ注意
<あらすじ>
ドラが惚れた花屋の看板ネコ型ロボット娘、ベル。
彼女は恋人ロボの動力源となる宝石を
怪盗まがいのことをしながら探していた。
その宝石に反応する鈴を身に付けてしまったために、
宝石コレクターとベルの争いに巻き込まれることになるドラえもん。
のび太やセワシ、ドラミの協力もあって事の真相を知ったドラ。
葛藤はあったものの彼女に力を貸し、
無事宝石はベルの手に戻る。
そして彼女と恋人ロボの結婚式、
その幸せそうな姿を遠くから見守るのびドラが居た…
うん、まさに「男はつらいよ」のドラえもん版といった話。
個人的にはあんまり未来ネタは好きではないのですが(あまりいじってほしくない)
話の骨格自体は既存の話に近い部分があったので、
比較的違和感なく見られたと思います。
「いいんだ、あの子がしあわせになるなら」と
同じようにドラが涙を拭った
原作27巻「恋するドラえもん」を思い出させます。
細かい部分にはツッコミどころもあるのですが、
それ以上に小ネタや演出が利いていたので
全体的には異色ながらも良作に仕上がっていると感じます。
ドラを困らせるのび太、ではなくて、
のび太が支える側に回っている様子も丁寧に描かれていました。
不自然に感動を狙うでもなく、狙いすぎてスベったギャグになるでもなく、
20(21)世紀でも22世紀でも
「フーテンのドラさん」的ドラの役回りは変わらない、
というある種の普遍性がうまく決まったというところでしょうか。
つーか、22世紀という舞台でさらに非日常的事件を起こすと、
『ドラえもん』の「日常」+「不思議」の面白さが無くなっちゃうんだよー!
そこんとこ「ドラミュラ」考えた人は分かっていたのかと小一時間(略
ともあれ、今後にも未来ネタ&オリジナルをやるのであれば、
ぜひまた22世紀なりの「日常性」というものを取り入れてほしいと願います。
「21エモン」は「未来の日常」描写が上手かった…
以下、印象に残った点メモ。
ツッコミ編
22世紀のワリにショボすぎる!
警備…どこでもドアで逃げられるようじゃ意味ないじゃーん!
ついでに住居侵入は罪にならないのだろうか。
ネズミ…2120年代でも都会の屋根裏に普通に居るの?
動力…恋人ロボは宝石が無いと動かないという点。
説明が省略されていただけかもしれないが、とても高級品とは思えない。
<追記>当時は上のような表面的なことしか考えておりませんでしたが、
代替の利かない魂的な装置を有するということが、
非常に高度な技術ではないかなと考えるようになりました。
デリカシーに欠ける?
ドラが恋人ロボをニュっとポケットから取り出した描写。
時間的省略なのだろうけど、モノ扱いのようでちょっといただけなかった。
どこでもドアで部屋に戻れば良かったんじゃ‥‥
良かった!編
恋バナに敏感なママ
ドラとのび太の会話を耳をダンボにして聞いているママが可愛かった。
お茶を持ってくるくだりもナイス。
ドラも野比家の息子という感じがあたたかい。
ドラの鈴への着目
「小型カメラ」さえも壊れてたのかい、というツッコミは野暮として、
鈴をキーアイテムにするという発想は非常に面白かった。
22世紀の「いただきまーす!」
ドラミとセワシの食事シーンが非常に良かった!
22世紀なのに食卓にご飯と汁物があって、
箸でつまんだエビフライをパクついているセワシが良い雰囲気。
子守りロボットやドラミの意義、
セワシたちはセワシたちで日々過ごしているであろう
日常を感じさせる。
ドラを気遣うのび太
恋敵を助けることに迷うドラに「無理しなくて良い」と声をかける部分、
結婚式を見守るドラのそばに寄り添うくだりなど、
のび太とドラの関係性が自然に描かれていた。
その他、
悪役のデザインがちゃんとFっぽい(ベルは微妙)
毛もないのにドライヤーで整えるドラ
22世紀の街を背景に川原で揺れるコスモス
なども良かった。
◇
スペシャルということで、
ストーリーに関した電話クイズがあったほか、
アニメ30周年記念で思い出に残る話を募集する企画もありました。
日テレ版は…しょうがないよね、うん。
募集は番組HPでも受付中です。
1979年からの全放送リストが公開中なので、そちらも結構凄いかも?
次回は9月12日
「アドベン茶」と「ベロ相うらない大当たり!」
「アドベン茶」はパパ災難話の中でも屈指の名作!!
アニメならではのアクションに期待!?
随分と独自世界だけれど面白くはありました。
ドラえもんの青い涙 →アニメオリジナル
↓オチバレ注意
<あらすじ>
ドラが惚れた花屋の看板ネコ型ロボット娘、ベル。
彼女は恋人ロボの動力源となる宝石を
怪盗まがいのことをしながら探していた。
その宝石に反応する鈴を身に付けてしまったために、
宝石コレクターとベルの争いに巻き込まれることになるドラえもん。
のび太やセワシ、ドラミの協力もあって事の真相を知ったドラ。
葛藤はあったものの彼女に力を貸し、
無事宝石はベルの手に戻る。
そして彼女と恋人ロボの結婚式、
その幸せそうな姿を遠くから見守るのびドラが居た…
うん、まさに「男はつらいよ」のドラえもん版といった話。
個人的にはあんまり未来ネタは好きではないのですが(あまりいじってほしくない)
話の骨格自体は既存の話に近い部分があったので、
比較的違和感なく見られたと思います。
「いいんだ、あの子がしあわせになるなら」と
同じようにドラが涙を拭った
原作27巻「恋するドラえもん」を思い出させます。
細かい部分にはツッコミどころもあるのですが、
それ以上に小ネタや演出が利いていたので
全体的には異色ながらも良作に仕上がっていると感じます。
ドラを困らせるのび太、ではなくて、
のび太が支える側に回っている様子も丁寧に描かれていました。
不自然に感動を狙うでもなく、狙いすぎてスベったギャグになるでもなく、
20(21)世紀でも22世紀でも
「フーテンのドラさん」的ドラの役回りは変わらない、
というある種の普遍性がうまく決まったというところでしょうか。

つーか、22世紀という舞台でさらに非日常的事件を起こすと、
『ドラえもん』の「日常」+「不思議」の面白さが無くなっちゃうんだよー!
そこんとこ「ドラミュラ」考えた人は分かっていたのかと小一時間(略
ともあれ、今後にも未来ネタ&オリジナルをやるのであれば、
ぜひまた22世紀なりの「日常性」というものを取り入れてほしいと願います。
「21エモン」は「未来の日常」描写が上手かった…
以下、印象に残った点メモ。
ツッコミ編
22世紀のワリにショボすぎる!
警備…どこでもドアで逃げられるようじゃ意味ないじゃーん!
ついでに住居侵入は罪にならないのだろうか。
ネズミ…2120年代でも都会の屋根裏に普通に居るの?
動力…恋人ロボは宝石が無いと動かないという点。
説明が省略されていただけかもしれないが、とても高級品とは思えない。
<追記>当時は上のような表面的なことしか考えておりませんでしたが、
代替の利かない魂的な装置を有するということが、
非常に高度な技術ではないかなと考えるようになりました。
デリカシーに欠ける?
ドラが恋人ロボをニュっとポケットから取り出した描写。
時間的省略なのだろうけど、モノ扱いのようでちょっといただけなかった。
どこでもドアで部屋に戻れば良かったんじゃ‥‥
良かった!編
恋バナに敏感なママ
ドラとのび太の会話を耳をダンボにして聞いているママが可愛かった。
お茶を持ってくるくだりもナイス。
ドラも野比家の息子という感じがあたたかい。
ドラの鈴への着目
「小型カメラ」さえも壊れてたのかい、というツッコミは野暮として、
鈴をキーアイテムにするという発想は非常に面白かった。
22世紀の「いただきまーす!」
ドラミとセワシの食事シーンが非常に良かった!
22世紀なのに食卓にご飯と汁物があって、
箸でつまんだエビフライをパクついているセワシが良い雰囲気。
子守りロボットやドラミの意義、
セワシたちはセワシたちで日々過ごしているであろう
日常を感じさせる。
ドラを気遣うのび太
恋敵を助けることに迷うドラに「無理しなくて良い」と声をかける部分、
結婚式を見守るドラのそばに寄り添うくだりなど、
のび太とドラの関係性が自然に描かれていた。
その他、
悪役のデザインがちゃんとFっぽい(ベルは微妙)
毛もないのにドライヤーで整えるドラ
22世紀の街を背景に川原で揺れるコスモス
なども良かった。
◇
スペシャルということで、
ストーリーに関した電話クイズがあったほか、
アニメ30周年記念で思い出に残る話を募集する企画もありました。
日テレ版は…しょうがないよね、うん。
募集は番組HPでも受付中です。
1979年からの全放送リストが公開中なので、そちらも結構凄いかも?
次回は9月12日
「アドベン茶」と「ベロ相うらない大当たり!」
「アドベン茶」はパパ災難話の中でも屈指の名作!!
アニメならではのアクションに期待!?
この記事へのコメント
犬山まな