「21エモンComplete Box」概要レビュー&全体感想!

2011年8月5日に発売されました、
テレビアニメ「21エモン」をまとめたDVD-BOX
「21エモンComplete Box」!!
遅くなりましたが概要と全体的な感想をまとめました。


とにかく待ちわびました……!
いろいろ思うところはあるのですが、
発売されたということに、まず感謝です。
そのあたりは後述するとして、
まずはこの作品とDVDについて。


・テレビアニメ「21エモン」とは

舞台は2051年のトウキョウシティ。
宇宙からのお客様をお迎えするために
各ホテルがしのぎを削る中、
どうにも古臭くパッとしないホテル「つづれ屋」。
その21代目の跡取り息子「21エモン」はこともあろうに、
宇宙パイロットを夢見る少年。
しかし生まれ育ったつづれ屋に対する愛着や誇りもあり、
宇宙への夢の狭間で揺れる日々……
テレポート能力を持った絶対生物モンガーや
元イモ掘りロボットのゴンスケらとともに、
様々な体験を重ね、
ついに宇宙へと飛び出し、大冒険を繰り広げる!


・主要スタッフ・キャスト

原作:藤子・F・不二雄
チーフディレクター:原恵一
シリーズ構成:桶谷顕
脚本:桶谷顕、もとひら了、山本優
作画監督:高倉佳彦、堤規至、樋口善法、小川博司
絵コンテ・演出:原恵一、高柳哲司、貞光紳也、
 安藤敏彦、本郷みつる、寺東克己
音楽:田中公平

21エモン:佐々木望
モンガー:大谷育江
ゴンスケ:龍田直樹
ルナ:冬馬由美
リゲル:真柴摩利
パパ:中庸助
ママ:松島みのり
オナベ:肝付兼太
スカンレー:玄田哲章

1991年5月2日~1992年3月26日放送作品
全39話


みどころ・原作と比較して
原作連載が1968~69年ということもあり、
未来世界の設定について、
若干無理が生じていた部分にアレンジを加えていますが、
その作品テーマやワクワク感は健在。
科学の発達した未来であっても少年の感じる悩みや夢、
親の想いは変わらないものであり、
変な客や宇宙人に振り回されるドタバタや、
資金集めの厳しさは普遍的なもので、
よりパワーアップした面白さをみせています。

21エモンのルックスが良くなっている、
モンガーが最初からしゃべれる、
ルナの性格が若干マイルドで好意的、
カメキチの代わりに美少年キャラであるリゲルが配され、
当初よりライバルとして存在感を発揮するなどなど、
メインキャラに関わる部分に大きな変更がありますが、
それはそれとして受け入れてしまえば、
深みを増した各キャラが愛らしいばかり。

とにかく!
主人公であるエモンの向こう見ずな冒険にハラハラし、
ちょっとずつ宇宙に出る夢へ近づいていく過程に胸躍らせ、
クセ者揃いの宇宙人や、ゴンスケの暴走に笑い転げ、
気づけば次の回を待ちわびて待ちきれなくなる!
そんな魅力たっぷりのアニメ作品です。
DVD化のこの機会にぜひご覧ください!!

 ◇


DVD-BOXについて

※各部については個人的印象ですのでご了承ください。
一部画像はクリックで少し拡大します。

外観

・ボックスパッケージ(外箱)

シンプルで分かりやすくて可もなく不可もなく。ある意味このDVDを象徴するデザイン。


白地に「21」の文字を大きくあしらった、
大胆かつシンプルなデザイン。
タイトルロゴやエモンたちよりも目立つのがすごいですが、
この作品を象徴するワードでもあるので、
これはこれで悪くはないのかも。

正面図はこちら
天面には宇宙を象徴する星のマークに
「21」の文字が描かれています。


裏面はこちら。
各巻収録話の一覧が掲載されています。

各巻の色分けが綺麗。でもディスクの区別は付きにくい…


底面には定価や著作権表示、映像形式がまとめられています。

ボックスの中にはディスク1~4、5~8の2ケースと
リーフレットが収納されていました。


・各巻ジャケット

背景が無いことをスケルトンケースという形で補うのかも


各ケース4枚収納の8枚組。スケルトン仕様。
イラストはおそらく描き下ろしですが、
影や濃淡がないので、ちょっとのっぺりした印象。
正直、エモンが「誰?」という感じもします……
FFランド3巻表紙を元にしたイラストでしょうか。


ケース裏面はこちら。左側はリーフレット。

このデザインは結構好き


21の文字と星形、表と同じイラストの組み合わせで、
収録話などは掲載されていません。
ディスクにも記載がないので、
何枚目にどの話が入っているのかは、
ボックス外箱か、リーフレットを参照する必要があります。


・ディスク本体のデザイン

コンパクトにまとまっていますが、ちょっと寂しい…


各巻ケースと同じ絵柄が印刷されており、
パッと見にはどれが何枚目か区別が付きにくい感じです。
一応、ディスクナンバーとディスク形式記載部分の文字色が、
それぞれ異なっているのですが、あまり意味がないかも……
前述の通り、収録話の記載はありません。



各種特典

・映像特典

ディスク8にノンクレジットエンディング
「21世紀の恋人」と
「ベートーベンだねRock'nRoll」を収録。
番宣映像等はなし。

「おーぃ!車屋さん」には残念ながら
ノンクレジットバージョンがありませんが、
元のまま映像化されたというだけでも十分でしょうか。


・封入特典

「スペシャルリーフレット」が封入。
両面印刷で約6ページ相当です。
当初の予定では「ブックレット」だった気がしますが……

表紙は上の写真参照のこと。白地にBOXと同じイラストです。
裏表紙はF先生の写真を使用。

設定資料がもっと見たかったです… 現存してるみたいですし、ボタンチラリと載ってるだけに余計気になる感じでした。折角のオールカラーではあったのですけどね。


中身はこんな感じ。気になる方は実物を買いましょう。
キャラクター紹介と設定資料が限られたスペース内に
きっちりまとめられています。
特にゴンスケ、オナベ、リゲルのコメントには愛を感じます。

「このページ数で」という前提なら見事な仕事なのですが、
いかんせんページ数が少ないのが残念です……

このタイトルリストは文句なしです! 下に添えられたゴンスケの偽装も楽しい


裏面の各話タイトルリストは画像つきの上、
放送日、脚本等の主要スタッフも掲載で完璧です。
「チンプイ」DVDのブックレットには
なぜか放送日やスタッフリストが無かったことを考えても、
本当に短いページでよくまとまったものだと思います。

それだけに、もうちょっと設定資料とか、
原恵一監督や佐々木望さんのコメント等が
あったらと考えてしまうのですが、
DVD作品として、必要な情報は確実に収められた
リーフレットでした。


その他特典

なし。
予約特典は一切無かった…と思います。
モンガーぬいぐるみとかエモンの帽子とか、
ゴンスケフィギュアとかつづれ屋宿帳とか、
ルナちゃんのカチューシャとか、
リゲルの…何でもいいから適当に、とか、
特典にならないかなあと夢見ておりましたが、
はかなく消えました。
いや、あまり期待しないようにしていたので、
それほどショックではありませんでしたが。

「チンプイ」DVD-BOXが劇場版とテレビスペシャル収録、
おまけにサウンドトラック付きだったので、
その分の落差もあったかもしれません。
サントラは…欲しかったなあ。

唯一?「9月3日藤子・F・不二雄ミュージアムオープン」
のシールがパッケージ周囲のビニールに貼られていました。
(切り抜いて保存しました)


本編アニメ映像

・コーションメッセージ

いわゆる「テレビを見るときは離れて~」というもの。
音声はなく、文字テロップでの注意喚起のみ。
映像・音声の劣化と、
表現上の問題についての断り書きもあります。

「チンプイ」の時は林原さんの新録があったのですが、
今回の佐々木さんに関しては仕方がないでしょうか……


・チャプターとメニュー

トップメニューでは「全編再生」と「各話再生」を選択。
「各話再生」ではOP・ED、AパートBパート等の
選択はできないですが、
チャプター分割はされているので、
プレーヤー側での操作で移動することは可能です。

オープニングテーマ、Aパート、Bパート、
エンディングテーマ、次回予告で1話分の構成。

音声切り替え・字幕等は無し。


・画質

各話によって差はありますが、
VHSに三倍で録画したものよりはまし?という程度でしょうか。
20年前の作品ということで……


・音質

モノラル音声なので、それなりということで。
聞き取るのには特に問題無さそうです。
OPよりEDの音声の方が良いような気もしました。

 ◇


DVD製品仕様(セル版)

「21エモン COMPLETE BOX」

DVD8枚組
ケース数 2巻 各巻4枚収録
各ディスク約5話分収録 全39話収録
映像特典・封入特典上記参照
片面1層ディスク MPEG2
カラー
日本語音声のみ
NTSC2 日本国内向け(リージョン2)
画面サイズ 4:3
各巻約115分 全体897分
映像特典約2分

定価20,000円(税抜)
2011年8月5日発売
TCED1248

原作: 藤子・F・不二雄
制作: テレビ朝日、ADK、シンエイ動画

発売元: テレビ朝日、小学館
販売元: TCエンタテインメント株式会社


 ◇


全体の印象・個人的思い入れによる感想

第一印象としては、
想像以上にあっさりしているなあ、というものでした。
デザイン、仕様、とにかく全てがシンプル。
ともすれば「しょぼい」という感じもしないでもありません。

しかし、吟味してみれば、
OPにED、次回予告ももれなく収録、
各話リストには放送日もスタッフも掲載され、
キャラクター紹介も設定資料もコンパクトにまとめられ、
お値段もお手頃。
保存版DVDとして必要な条件はしっかり満たされております。

なので、可もなく不可もなく、
これといって文句のつけようもないのですが……

でも、もうちょっと!
やっぱり設定資料やインタビューも欲しかったなとか、
OPED曲を含めたサントラや、
劇場版「宇宙いけ!裸足のプリンセス」の収録、
番宣映像なんかもあったらなあとか、
希望も出てきてしまいます。

予約特典もありませんでしたしね。

それでもメニュー画面で各話を選択した際に、
「モンガー!」の声とともにテレポートエフェクトがかかるのには
感動いたしました。

この演出があるだけでも、
製作担当の方はこの作品への愛をもって取り組まれ、
予算やその他やむにやまれぬ事情でアレやコレを断念し、
しかし許された範囲内において、
最大限力を尽くしてくださったんじゃないか……と、

そう信じることができるような気がします。


何より、いざ本編を再生してみますと……

「でーれっててててて、デーレッテテテテ
と、「おーぃ!車屋さん」のイントロが流れ出した瞬間に
心臓の鼓動が跳ね上がり、
「夜の空を行き過ぎる光の帯」の画に胸が熱くなり、
タイトルロゴと「待ちわびて~」のフレーズに、
これまで待ちわびた日々の想いがあふれ出し!
脈絡がよくわからない無限追いかけっこ中の
エモンとリゲルが映し出されると、
「エモン! リゲル~!!」と
長年の共に再会したような気分で叫びだしてしまいます。

比喩じゃなくって本気で、
1000キロで夜を超えていってしまいそうな想いです。

特典がない?設定資料がない?
いいじゃないか!そんなこと!
こうしてエモンやモンガーにまた会えた!
生きてる!歩いてる!(?)

そんな感じで、細かいことはどうでもよくなってしまいます。
OP、本編、ED、そして次回予告でテイクオフ!
大人になったらちゃんと「テイクオフ」って聞き取れたよ!

「あー面白かった」と一話分観終えたら、
すぐまた、「モンガー!」とテレポートして、続きが見れるんですよ!
最高です!!


いや、ほんと、2005年の関東地方の再放送の時は、
前後編なのに一週休みとか、
次回の放送までに一か月近く空くとか、そんなことばっかりだったので、
本当に「次の話を続けて観れる」ということがありがたく感じられます。

関東地方にお住まいのキミは、あの時のヤキモキを覚えているか!?
早朝4:55というとんでもない時間にもかかわらず、
テレビ朝日のみでありながら、
ネット各所で結構言及がされていて、
実況もかなり盛り上がっていたあのアツい日々を……
DVDマダー?の合言葉と合唱を!!!

ついに来たのだよ、その日が!
私たちのユメに見たDVDがいまここに!!


……ちょっとエキサイトしすぎましたが、
ともあれ、そうして待ちわびた分、
今回のDVD化は感無量です。

本放送の時も視聴していましたし、
1996年頃の再放送も録画していましたけど、
やっぱりこうしてまとめて観れる、いつでも観れる
その喜びを他の方と分かち合えるのは最高だなと。

幸せな気分で、ワクワクしながら本編を観終え、
EDの「21世紀の恋人」を聴いていると、
そんないろいろな想い出が蘇ってきました。

……ついでに子どもの頃に
「21世紀の恋人ごっこ」をしていたことまで
思い出してしまいましたが。

「21世紀の恋人ごっこ」というのは
意味が分からないことと思いますが、
実は私にもさっぱり意味が分かりません(汗)。

要するに、ルナちゃんのごとくパッと登場して、
くるくるっと回って微笑み、
次いで袖から「やあやあ」と言わんばかりに出てきて、
エモンたちのごとく「イエーイ!」とポーズを決め、
リゲルを…リゲル役が居ないから「エアたこ殴り」をするという
EDアニメの一連の動作の再現です。

「エアたこ殴り」の時点で完全に意味不明なのですが、
当時はそれくらい夢中になっていたのですね。

ベートーベンの方は再現が難しかったのですが、
それでも「グリセリンクイーン」や
「ジェフベック」の部分には挑んでいたような……


恥ずかしくもありますが、
今も変わらず好きでいる自分が誇らしくもあり?



そんなこんなで、
今回初めてアニメ版21エモンを観るという方はもちろん、
本放送や再放送で視聴経験のある方には、
より感慨深いDVD化ではないでしょうか。
未見の方にもぜひぜひおススメいたします!

特典や仕様にはちょっと寂しい部分もあれど、
個人的にはやはり素晴らしいDVDでした。


DVD発売記念&宣伝を兼ねて、
5年ぶりの「21エモン感想」の記事を書けたらよいなとも考えています…

すみません無理そうです…キテレツの作った地獄めぐりしてきます。

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この記事へのコメント

春巻き
2011年08月25日 21:52
こんばんは。
21エモンDVDレンタルも置いてあったんですね!
ぜひぜひ楽しんでください~

「藤子・F・不二雄8キャラクターズ」は商品自体を知りませんでした。情報ありがとうございます。
ISBNがあるので書籍扱いDVDのようですね。多くの方に手に取ってもらえればなあと思います。
「Fの森の大冒険」は私も本日購入してきました。今回はソノシートマンガやイラストなど、資料性が高い一冊ですね。うなりながら読んでいます。

好きな作品については、マイナーというよりメジャーかもしれませんが、「T・Pぼん」が大好きです。
偉人ではない普通の人の生活から、それぞれの時代の空気を感じさせるのが良いなあと。
あとリームが最高です。

その他では「山寺グラフィティ」「未来ドロボウ」「春子の日記」「パジャママン」「未来の想い出」も好きです。
ドラえもんの話題が多くなりがちなブログなので、なるべくいろんな作品に触れていくようにしたいです。
藤子Fオタク
2011年08月25日 12:18
~追記~

前から聞きたい事があったんですけど、、、、、、、、
藤子F不二雄先生のマイナー作品で一番好きなのは何ですか?

教えてください。

2件続けてコメントごめんなさい。
藤子Fオタク
2011年08月25日 12:04
こんにちは。

「21エモン」のDVDうらやましいですね。

僕は高校生なのであまりお金がなく、、残念ですが「21エモン」は諦めました。(涙)

とりあえずこないだ行ったレンタルビデオ屋で全8巻すべてレンタルありましたので借りてみようと思います。

(ちんみに8巻すべて旧作扱いでした。)

それと、、本日は「藤子F不二雄大全集別巻2~Fの森の大冒険~」と「藤子F不二雄キャラクターズ8テレビシリーズ名作コレクションDVD」の発売日ですね。

「Fの森の大冒険」は今さっき本屋で買ってきました。

これからじっくり楽しみたいと思います。

(DVDは予約しといたのに届いてませんでした(涙))

春巻きさんも良い一日を!
春巻き
2011年08月23日 00:39
モンガーのテレポートの演出は嬉しかったですよね。
シンプルでも不足はない構成だったと思います。

SF短編のアニメDVD-BOX…それは確かに出てほしいですね!
やっぱり商業的な問題もあると思いますので、このままソフト化が続くよう、微力でも応援していけたらと思います。
ボンタ
2011年08月23日 00:26
メニュー画面の
モンガーのテレポートは僕も感動しました
確かに作りはシンプルですけどお気に入りです。
できればこの調子で
SF短編集のアニメDVDボックスも出してほしいです。

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